こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
(随時更新していきます。)
都立中2022【適性検査Ⅰ】共同問題分析
今回は、盛口満さん「自然を楽しむー見る・描く・伝える」と、松原始さん「科学者の目、科学の芽」からの出題です。
「自然を楽しむー見る・描く・伝える」は、2016年、東京大学出版会からの一冊です。そう来たか~…という感じですね。
「科学者の目 科学の芽」は、岩波科学ライブラリーのエッセイからの出題、同じく2016年です。今年は面白いところから引っ張って来たと思います(⇐謎の上から目線ですが、サロンで行った出題予測が今年は外れたので、負け惜しみの発言です笑)
「科学者の目」というと、つい最近出題したばかりの「かこさとしさん」の、同じタイトルの一冊が思い浮かびます。チョイスした方が同じなのかもしれませんね。
さて、予測した作者ではありませんでしたが、直前にサロンで紹介した梶谷真司さん「考えるとはどういうことか」(栄東中で今年出題された文章)の、「問いを立て直し思考を深める」という主旨が、作文に使えたのではないかと思います。誰か使ってくれていたらいいのですが…。
文章1は、貝拾いの話でした。少年時代に貝拾いに夢中になっていた筆者ですが、大人になってまた貝拾いを本格的に始めようと思い立ちます。
数千年も前の貝殻もかなりじょうぶなので、時を超えていま見つけられることができるという驚きを書いています。貝は、長い時間をかけて移り変わって来た歴史が読み取れる、という視点から新たに貝殻拾いをはじめた筆者は、「そこに貝がある理由」は考えることができるけれど、「なぜここにその貝がないんだろう?」と考えは思いつかなかった、と最後にまとめます。
文章Bは、カラスの話です。昔、カラスが鳴いているのを聞いた筆者が鳴き真似をすると、カラスが「カ~」と鳴いた、という体験をします。そのときは、「自分に応えてくれた
」と思ったそうですが、大人になってカラスを研究した結果、たまたまタイミングよく鳴いたか、ほかのカラスに反応して鳴いただけで、自分に応えてくれたわけないでしょ、と冷静に考えます。そこからさらに15年ほどたって、カラスの分布を筆者が山で調べていたときのことです。プレイバック法(九段中で出たことがあります)という、カラスの音をプレーヤーで流して、それに反応するカラスがいるかどうか調べる方法で調査をしたとき、失敗覚悟で、カラスの鳴き真似を試すと、実際に鳴き返してくるカラスがいることに気付きます。しかも、筆者の鳴き真似と似た鳴き方をすることにも気づきます。このことから、30年前、思い出のカラスは私(筆者)に実は応えてくれていたのかもしれない、とまとめています。
さて、このように内容をまとめると分かりますが、Aは「貝の話」、Bは「カラスの話」です。おそらく、「え?!何が共通点なの?!」と混乱に陥った子もいたのではないでしょうか。
昨年は、鼓をポンポン練習する話と、人が何かに夢中になること、についての話だったので共通要旨がくみとりやすかったですが、今回は、あまりに具体的×具体的な文章の組み合わせに、体験談に振り回されてしまったかもしれません。
この二つの文章の共通点は、「問い続けること」です。仮説を立て、検証し、突き詰めて、疑問を捨てず、納得せず、謙虚に調べ続けること。そして、新たな「問い」を立てること。そうすることによって、新たな発見や、確信につながることもある、という話です。
この共通点に気付くには、文章全体を俯瞰的に眺めるような視点が必要なので、引き続き「二つの文章から共通する本質を把握する」という訓練が求められます。意外と大人でも出来ないことなので、いきなり文章でまとめさせるというより、口頭で一つずつ読み取れているか確認するような対策が良いかと思います。(そのような視点がないと、今回の問1・2は両方書けなかったのではないかと思われます。)
小問の難易度上昇については「最悪のシナリオ」として話していたのですが、実現してしまいました(-_-;)作文はまだ少し書きやすかったとはいえ、問1・2で朝からいきなり打ちのめされたのでは…と思います。
このように、これまで以上に、作文よりも読解力対策に力を入れる必要がありそうだと感じます。
作文については、字数はこれまで通りですが、傾向は一気に変わりました。
昨年までの数年は、読解重視で、体験談も不要という、「それって本当に【適性】検査と言えるのかなぁ?」と思うような傾向が続いていました。サロンでも不安に感じているメンバーさんからたくさんの質問があり、「読解型から意見型に戻すだろう」という予測はしていました。
今回も体験談は不要ですが、独自作成校のように、「どんな考え方を持っている子か」「入学後の展望をきちんと持っている子か」が作文で試される出題になっていると思います。
その分、十人十色の作文になるので採点は大変ですが、在校生の話によると都立の先生方は本気で一枚一枚1文字も漏らさず読もうとしてくださっているそうなので、「入りたい!(受検生)」と「この子に入ってもらいたい!(先生)」が作文上でマッチするような今回の問い方は、適性検査としてふさわしい問題だと思います。
都立中2022【適性検査Ⅱ】共同問題分析
ここからは、適性検査Ⅱについて分析しています。
ざっくりとした型については、算⇒社⇒理という流れはこれまで通りで、大きな変更はありませんでした。
大問1の算数は、モールで三角や丸を作り、それでロケットの模様を表現するところから始まります(私には、ロケットの図がジブリに出てくる巨神兵に見えます笑)
モールは1mで6本、直角三角形が8個、・・・という感じで、長さや本数、図形の個数など様々な数が出てくるため、いかに落ち着いて情報整理できたか、という冷静さが求められました。
(1)は、1mのモールから(直角三角形・正三角形・円)×3個ずつ取ったときの余りを、4本分にすればいいのですが、問題は(2)です。1枚作るのに必要な個数は分かっても、あと4mでどのくらい取れるか、は、まず当てはめて、検証して・・・と試す必要がありますが、1問目からこうして足止めされると相当焦ったはずです。ここのところ算数の難化は続いているので、大問1はやはり最後に回して、できるところを探して1、2問だけでも取れればヨシ、という戦略が求められます。そのためには、「どれが足止め問題で、どれが自分の対応範囲内の問題か」を的確に判断する嗅覚も求められるので、大量に解いてその見分ける力を身に付けていく必要があります。
問2は、立体転がし問題です。今回も、問は1・2だけで、その代わり1つずつが時間も労力もかかる設定になっています。
立体転がし問題については、過去の大泉や三鷹、その他多数の学校で見かける問題です。
正三角形6枚でできた立体をサイコロのように転がし、その目を順に追っていく問題です。このように、転がす立体をすごろくの図面の上でころがす場合は、展開図を開いていくようなイメージで考えると分かりやすいです。
また、面の向き・回転の向きが絡むので、3Dで捉えることが苦手な子は苦戦したかもしれません。問1の方が楽に感じる子と、問2がすごく楽に感じる子は分かれそうです。(これは今まで通りの傾向で、問1で分からなくても、問2は独立した別の問題なので、時間がかかりそうだったら飛ばして次の問に進む潔さが大切です。)
いずれにせよ、今回は問1の(1)と(2)、問2の(1)と(2)はセットなので、(1)が良く分からなければ(2)も当然分からない、というちょっと怖い問題でした。問2はできるはずですが、何か条件を読み違えていて…というケースが考えられるtめ、去年に続き、算数全✖の子が多そうです。
次に、大問2の社会分野です。こちらも問は2問でした。
やはり、単発でポンポンと答えを出していく問題ではなく、1問ずつじっくりと「うーん」と考えられる子には、都立は向いていると思います。
社会に話を戻しますが問1は、魚の保存方法の問題です。
社会の資料読み取りというより、会話をヒントに全体像を読み取っていく、という流れは、武蔵の独自問題大問2(社会)と似ています。これまでは、武蔵の社会は社会ではなく読解だから、と共同作成校を受ける子には薦めてきませんでしたが、今後は少し練習しておいた方がいいかもしれません。
それぞれどのような保存方法が用いられているか、その理由を、図1・2と関連させて答える、と言われているので、
- それぞれ、と言われたから全部一つずつ保存方法を書くこと
- 理由は図1・図2を関連させること(たとえば、③ブリは、「空気が冷たく、しめった時期に」「0度以下ではダメ」…と言っていて、図2の③金沢は、冬に降水量(雪)が多くしめっていると分かること、0度以下にはならないことが分かるので、関連付けられますね)
落ち着いて一つずつボールを返すように答えられれば、得点には繋がります。何を聞いているのかいまいち分からない算数で足止めされるよりも、こういう社会分野で2~3割弱得点の土台を作りたいところです。
つぎに問題2です。さきほどの説明と矛盾しますが、問題2は問われている意味がちょっと分かりづらいです。気温・降水量が食材に影響していることは分かりますが、どのように関係しているのか?という問いが、どこまで求めているのか(知識まで求めてるのかどうか)が問いからは分からないので、この問題は解答例の発表を待って次年度の対策を考えたいと思います。
まだ解答例がアップされていないので分かりませんが、もし、「気温と降水量がこういう特徴のところは、これが生産できて、だからこういう郷土料理になる」、という程度の答えで良いのなら、「じゃあそんな遠まわしな聞き方しないで~💦」とツッコみたい問題です(-_-;)
<2月14日追記🍫>
解答例がアップされたので確認したところ、とてつもなく単純な答えでした。
Q:選んだ二つの食材がとれる地域の年間気温・降水量を比べながら、それぞれの地域の年間気温・降水量がそれぞれ選んだ食材とどのように関係しているのか図5と会話文を参考にし説明する
A:米がとれる地いきと小麦がとれる地いきの年平均気温と年間こう水量をそれぞれ比べると、米がとれる地いきの年平均気温は高く、年間こう水量は多いが、小麦がとれる地いきの年平均気温は低く、年間こう水量は少ない。
二つ食材を選んでそれぞれの年間気温・降水量の特徴を比較しているのは、Q前半の指示通りです。ただ、Q後半の「気温・降水量がその食材とどのように関係しているのか」は、どこへ…。「食材を二つ選び、それぞれの年間気温と年間降水量の特徴を比較して説明しなさい」で良かったのでは…。
今回、「この子は受かるだろう」と思っていた子が合格を貰えなかったケースがどの都立にもあり(この子は大丈夫、という野生の勘(?)には自信があるのですが)、これは今までであまり経験したことがないので、「深読みしすぎた子」がふるい落とされたような気がしています。かなりの実力者もご縁が貰えなかったため、本当に残念です。もう少し分かりやすい問い方であれば取れたはずだと思うと本当に本当に悔しいです。特に適Ⅱまでしかない学校は1問のダメージが大きく、適Ⅲで挽回ができないので余計に響きました。
==追記ここまで(2/14)==
次に大問3、理科分野です。
都立らしい、知識が全く問われない、日常生活のふとした疑問をとことん実験してみるという設定の問題です。今回は、「カレーのよごれの落ちやすさ」という実験でした。
まず、水や洗剤入りの液体につけて、5分後、60分後の見た目の変化を確認します。次に、見た目にだまされず、でんぷんがどの程度減ったかを確認するため、ヨウ素液を使います。でんぷんが残っていれば色がつくので、その数を5分後、60分後に数えます。
(1)では、5分間だけで比べたとき、よごれの落ちやすいものを選ぶ問題です。「ほぼ見えない」と「少し見える」という超客観的な日本語のニュアンスは実験としてどうなんだろう?と思いますが、「ほぼ見えない」の方が綺麗だと思われるので、㋐か㋒、そしてでんぷんの数は、5分後により減っているのは㋒なので、㋒を選びましょう。ただしこれを記述で説明しなければいけないので、銀本の実験問題で理科記述問題により多く触れておきたいところです。(感覚的には理解できたり、言葉で説明できたとしても、それを正しい言葉遣いと繋ぎ方で、適性検査にふさわしい形で説明するのは、結構難しいです)
(2)は、聞き方は遠まわしで分かりづらいです。
たしかに水の方がでんぷんの粒は減った数が多いですが、水は100%⇒60%に、㋒は100%⇒35%ほどになっているので、割合で考えると㋒の方がより変化させたと言えます。
これは、「資料の変化は、実数と割合の2パターンがある」という、社会資料の読み取り問題でもよく問われる問題です。1000円のお小遣いから100円引かれるのと、300円のお小遣いから100円引かれるのでは、ダメージが違うのと同じ理屈です。
次に問2です。ふきんに油をしみこませて、それをお手製洗濯機で洗い、すすぎ、そのあと乾かし、重さをはかって、きれいになったかどうかを確認する実験です。
油が残っていると、最初のふきん+油の重さになりますが、極限まで綺麗になると、油が無くなり、純粋にふきんだけの重さに近づくのではないか、と考えています。
ところが、洗剤の量をいくら増やしてもそれ以上は油が落ちないことが実験3からは分かります。これが(1)の答えです。
次に(2)です。(2)は、問題がお手元にある方はぜひ読んでもらいたいのですが、12ページの実験の概要説明が、ものすごくめんどくさいです。
要は、単純に倍に薄めていくだけのことを、細かい数字やアルファベットを使って細々と説明しているので、大問1、2で疲れ果てて最後残りわずかの時間でこれを読まされると、「もうやだー!!」と放り出したくなる子もいたと思います。私は緊張すると眠くなるタイプなので、私だったら寝落ちています。本当に、受検生はエライです。
問題2(1)、油は100滴で2.5gです。0.4gの油を綺麗にしたいので、これが何滴分か考えます。100÷2.5×0.4=16滴分です。
洗剤と油で考えるとややこしいので、ヒーローと悪役で考えてください。試験管Aヒーローは59人倒すことができる。Bヒーローは41人、Cヒーローは38人、Dヒーローは17人、Eヒーローは5人倒せる。では、16人(16滴)を最初に倒せるのは誰か。答えはDです。また、「すべて答える」という条件にも注意です。神奈川は選択肢から「1つ選ぶ」「すべて選ぶ」「適切でないものを選ぶ」といった地味な引っ掛けがあるので神奈川エリアの方は慣れていますが、東京組はこういう問われ方に慣れていないため、もしかしたら1つしか書かなかった子もいるかもしれません。来年以降、気を付けたいところです。
また、試験管Aには、洗剤が0.5g(1gを半分にしたから)、Bにはさらに半分で0.25g、Cにはさらに半分で0.125g・・・という風に半分、半分、となっているので、Dに入っている洗剤量を出します。2gで100滴だと分かっているので、滴数も出すことができます。
今回の理科も、まず問題や実験の意図を理解するのに相当時間を取られますので、かなり空白の子も多かったのではないかと思います。もしかしたら、去年以上に平均点が低いかもしれません。あまりの手応えの無さに衝撃を受けたというLINEがたくさん来ています。
ここからは個人的な感想ですが、都立中の難易度は、そろそろ限界点を迎えているように感じます。
開設当初の黎明期はあまりにも個性的になりすぎたり聞き方が曖昧だったりでそういう意味の難しさはあったものの、「教科書の範囲を超えず・暗記知識は問わず」という縛りの中でどこまで学力が問えるか、を突き詰めた結果、都立らしい形が確立され、未来を担う子供達が考えるべきテーマや着眼点を求める問題など、磨かれてきたような印象がありました。
けれどもここ2年は、「より難しく」の方向性が頭打ちになったように感じます。
倍率の低下(これは人気が無いという意味ではなく、チャレンジ層が減り、正しい競争倍率に近づいたという意味です)もありながら、難関大学合格実績レースで測られてしまうという都立は、「去年より1人でも優秀な生徒を集めたい・そのためには1人でも受検母数を多く・そして入口となる難易度を高く」という意図が過熱しすぎているのではないでしょうか。
純粋に難易度を上げようにもさきほど述べたような縛りがある中、ハードルを上げるためには、制限時間の負荷をかけること(1問1問の必要思考時間・量を極限まで増やすこと。方法としては、導入文を長くする、資料を増やす、使用する語彙量を増やし読解させる、条件を飛び石に配置する、複雑な手数や単位換算を求める、等)が挙げられ、実際に2021年はその方向性となりました。でも、今年に関しては、言葉をこねまわした結果、情報の渋滞を起こす」という事態になっているように思います。
受ける側も、今は私立中学受験並みか、それ以上に適性検査の訓練をして臨むのであの手この手で「対応しづらい形」を作らなければ本当の優秀層は選べませんが、そうはいっても、全ての手は出し尽くしたため、あとは「ただ分かりづらくなるだけ」という下降ラインに突入した気がするのは私だけでしょうか…。
そのうち、宮城のように公立中高一貫校の適性検査にも「外国語」分野が追加されるとは思いますが、7000人以上が受けることになる都立では面接は非現実的ですし、ただでさえ多忙な都立先生方の採点の負荷や作問の負荷を考えるとまた独自作成に戻すのも非現実的です。今回、作文は適性を見れるような形になり少しは適性検査の主旨を取り戻したようにも思いますが、それすらも、採点のことを考えると、ギリギリの判断だったのではと考えます。
また引き続き、今後の出題や方向性も含めて、考察していきたいと思います。
都立桜修館2022【適性検査Ⅰ】分析
ここからは、都立桜修館の分析です。私もインタビューに伺った学校で、大ファンの学校です。
2022年は、本川達雄さんによる、「生物学的文明論」から2本、出題です。
文章A、B、今回は両方とも同じ一冊からの出題で、かつ、テーマも生物多様性という読みやすい文章でした。
これまでのように、「これは、何かの呪文ですか?」というような難解な文章ではなく、非常にイメージしやすく、だからこそ、「思考の深さ」が露骨に差が出る、という点では桜修館らしい問題のように思います。
問1、「相利共生」とはどのようなことか。本文で挙げられている具体例を用いて120-140で説明する、という問題でした。
問2は、「生物多様性が大切です」という筆者の意見に線が引いてあり、「なぜだと筆者は考えているか」という理由を40-50で説明する問題です。
桜修館はこれまでも小問(作文の手前の問題)がこのくらいのサイズ感だったので問1・2のトータル文字数はいつもと大きくは変わりません。
ただ、今までは、文章中の言葉を自分なりに再構築する小問だったので語彙も読解力も求められましたが、その桜修館型で泣きべそかきながらも頑張って対策してきた子にとっては、かなり書きやすかったのではないかと思います。
とはいえ、特に問2は、オーソドックスな国語の文章読解&記述のノウハウが求められるため、小学校の範囲では対策が難しいです(記述の対策はしていませんし、字数内に、1段落分の情報を自然に繋ぐという技術は小学校では教わらないからです。)もしかしたら、問2で、どうまとめるべきか、うーんうーんと時間を取られてしまった子がいたかもしれません。
また、前年は「問1・2は1マス目から書きなさい」という指示がありましたが、今年はありませんでした。桜修館の小問(小問という考え方があまり無い学校ではあります。作文の一段階前のプチ要約問題という位置づけ)は、ここ数年問い方を変えているので、条件は念のため確認した方が良さそうです。
作文は、「筆者はどのようなことを言おうとしているとあなたは考えますか。また、そのことをふまえて、私たち人間が生態系の中でどのように生きていくべきだと考えるか」を聞かれました。
注目すべきは、段落ごとの指定があることです。これも、都立や他独自作成校に寄った感じです。
これまでは、400-500であなたの考えをどうぞ!というザックリな出題でしたが、今回は字数は同じですが1・2段落目の内容指定が入りました。
こうすることで、数百人の受検生が書く作文もある程度の方向性が固まるため、採点はしやすいかと思います。(ただ、受検生にとっては、「より優劣の比較がしやすくなる」という意味になります)
また、「筆者がどのようなことを言おうとしているとあなたは考えるか」という聞き方も要注意です。なぜなら、「筆者が言いたいことは何ですか」とは聞かれていないので、要約は求められていないからです。
「筆者が言おうとしていること」つまり、「文章には完全には書いていないけれど、この一冊を通して(問題に使われた部分はたった一部ですが)筆者が「言おうとしている」ことを俯瞰して見抜かなければいけません。
また、「あなたは」という視点で求められているため(これは桜修館のいつもの形)、「筆者はこういうことが言いたいんじゃないかな」と自分目線で、筆者の言葉を噛み砕き、読み砕き、納得したうえで説明しなければいけません。
ということで、内容としては、
- 生物は関わり合っている⇒その豊かさを自覚してほしい
- 一方的に依存しているように見える関係も、両方ともに利益があるような関係性であること⇒けれども、人間は、他の種に利益を貰っていながら、自分さえよければいいと害を与えていないだろうか、という反省をしてほしい
- 生物と環境をひっくるめて生態系という。そこが崩れると私達も生きていけない⇒危機感を持って、生物も環境も、安定して存在できる未来を目指してほしい
このような方向性で「言おうとしていること」・「今後わたしたちはどう生きるべきか」に分けて書いていきます。
これまで通り体験談は求められていませんので、後半は自論100%で突っ走る必要があります。(仮に体験を入れるとしたら、生物多様性の豊かさや損失について学んだ体験をシンプルにはさむくらいです)
たくさんの本を読み、考えてきた子を求める桜修館らしい問題だったかと思います。
都立桜修館2022【適性検査Ⅱ】大問1分析
都立三鷹2022【適性検査Ⅰ】分析
今年は、物語×詩という組み合わせになりました!三鷹らしいですね…。
そして、サロンでも話していた通り、作文は400字サイズでの出題となりました( ̄▽ ̄)✨(でも、私は複数段落になってかつ字数が増えるのかなーと思っていたので、そこはハズレです。)
文章は、川崎洋さんの「とんび」という詩と、江國香織さんの「川のある街」から出題です。
都立大泉2022【適性検査Ⅲ】分析
募集枠の拡大により、若干ですが倍率が下がった大泉です。(とはいえ、上位5分の1にはいないといけないので、厳しい戦いです)
今回の適性検査Ⅲも、いつものように数的処理と、図形(特に難関は立体)という算数分野からの出題です。
まずは場合の数、それからチェックデジット、QRコードの問題です。
書き出す素直さと気力・正確さ・スピード・粘り強さが大泉は求められます。チェックデジットについては、去年神奈川で出題されたばかりですし、桜修館でも出ています。知らないと「ひえ~!」となる図ですが、解いたことあると「きっとできる!」と気持ちを立て直せたかと思います。やはり、物量あるのみです。
QRコードのメリットについては、それまでバーコード(横方向のみ)で示せるパターン数の話が続いていたので、たて×横で表せるQRコードは、その分、多くの組み合わせを作れる=入れる情報量を増やせる、というような話が想定できたはずです。
大問2は、作図を含む図形問題でした。
といっても、直線を引く程度なので、作図そのものの訓練は不要です。引き続き、図形問題を数多くローラーしてください。
問1は、ナナメ線が入った長方形と、ナナメ線が入っていない長方形を、正方形に入れていく、というパズルのような問題でした。ルールはシンプルなのですが、ひとまず思いついた図形で書いて、次の問題に進んであとからじっくり(時間に余裕があれば)戻って来ると良さそうです。対角線ナシの長方形は1枚だけで済みそうです。
問2は、計算問題です。年間の発電量が分かっているので、それを12で割って月単位にすること、あとは屋根に使う枚数を掛ければ発電量が出ますが、それをどう言葉で説明するか、です。
まずは、会話文で、「発電量は、【 ア 】という方法で分かるね。」と言っているので、「」の後にうまく繋がるような書き方で、シンプルに出し方をズバッと言わなければいけません。このような穴埋めは、千葉中の問題に非常に似ています。出すときの式や過程を丁寧に説明するのではなく、「これをこれで割って何を出してそれにこれをかける」という全体像をざっくり言葉でまとめる力が必要です。簡単なようで、訓練が必要です。
最後は、立体の切断です。とはいっても、切断面はもう書いてくれているので、その展開図を選べばよいだけです。ナナメの部分は難しいので、まずは分かる範囲で自分で4面くらい書いてみて、イメージすると分かりやすそうです。
都立富士2022【適性検査Ⅲ】分析
最初の問1は、単純な計算問題でした。足し算と、割り算で、最終的に指定された桁数で四捨五入を行います。2、3分で終わらせ、検算もきっちり行って確実に取りたい問題です。
次は、3、4、11を1つ以上使って、30を作る問題です。富士に限らず、適Ⅲ算数ではこのように瞬発的に答えさせるような問題も出ています。
ひらめき勝負のように感じるかもしれませんが、実際は、地道な計算練習の積み重ねによって磨かれた数的感覚が武器になります。
このように枠が決まっていて、バラバラのピースをはめるような問題は、「大きいものから決める」という鉄則があります。まず11を選び、のこり19。3と4で19は作れないか?と考えると、楽に決まったはずです。
富士は会話文の導入が他の適Ⅲ校よりも非常に丁寧に書かれるので、それを素早く読む読解力も求められます。
次に問3です。これは、泥沼問題だと思います。私はものすごく時間がかかってしまいました…。やってもやってもピタッとはまる組み合わせがなかなか見つかりませんでした。
仕事算のような切り口で、以前桜修館で出ていた問題(ゲートから続々と人がやってくるので、それをさばく問題)と似ていますが、それよりもかなりイメージがしづらく、都立らしい試行錯誤力が試される問題でした。ここで、足止めされないようにしたいところです。
大問2は、三角グラフから始まりました。これは大宮国際で似た問題が出ています。このブログでも銀本ローラー作戦を強く推していますが、やはり首都圏の問題は特に、丁寧に「本番で出たら解けるように」と意識して数年分網羅しておくと、「見たことある!」に出会える確率が高いと思います。
問2は、面白い問題です。こういう問題を考える先生の学校で学べるなんて、最高だと思います。
立方体の前と後ろの面から2点選び、それを結びます。その線が収まる範囲が影で示されているので、結んだ2点を推理します。これは、問題の意味が最初は「ん?」と思うはずですが、落ち着いて試せば答えは出やすい問題です。
最後の問3は、いつもの富士らしさが爆発した問題です。正三角形が大量に集められた図から3点選び、3㎠と7㎠の三角形を作ります。3㎠は楽勝だったと思いますが、何はともあれこのお宝問題までたどりつけたか、と言われると、厳しかった子も多いのではないでしょうか。
また、7㎠については、数分でパッと出すのは難しいです。少しでも要領よく出すために、簡単に作れる6㎠とその次の8㎠を作り、6よりも大きく8よりも小さくなりそうな点は…?と削っていくと、少しやりやすかったかもしれません。(私は10分くらいかかった気がします…(T_T))
富士は必ず、途中で「え?これでいいの?」と思えるお宝問題がありますから、泥沼足止め問題で止められないこと、お宝問題を取り切ってから、お宝問題の検算をして得点源を確実なものとして、最後に泥沼問題をちょっと粘ってみる、という戦略が求められます。
都立両国中2022【適性検査Ⅲ】分析
面白い問題が多い学校ですが、スッキリ解ける問題と粘り強く解く問題があるので、テンポよく解くにはかなりの練習が必要です。
あくまでも小学校の範囲の出題ではありますが、素数の考え方など、「私立中学受験組なら使いこなせる数的感覚」があった方が有利な問題もあり、両国専願だったとしても、私立中学受験向けの参考書で一通りは網羅しておくと安心です。
↑こういうタイプの、中学受験算数の初級~中級くらいが一通りは網羅されているような参考書を、夏休みが終わるころまでに一周しておきたいところです。
さて、大問1から見ていきましょう!
1つ目は角度です。これは、絶対に正解したい問題です。30秒くらいで解いて、もう30秒くらいで検算して絶対に間違えていないことを確認して次に進みたいですね。
次は、ちょっと苦戦するかもしれません。適性検査にはこういう数字パズルのような問題が多いのですが、ついついこだわって長時間かけてしまいがちなので、ある程度目星をつけてから検証する要領の良さが求められます。
とにかく書き出す!全部書く!派の子もいますが、理屈で候補を絞れる数的感覚と、正確に書き出す力技と、両方が揃っていないと難しい学校です。
120の約数の倍数(言葉がややこしいですが、たとえば、2の倍数や3の倍数ということです)のうち、1回しか登場していないものを3つ探します。条件は、100以上の数字です。
100以上という条件さえなければ、たとえば「2」はそうですよね。2は2の倍数ですが、他の約数の倍数ではありません。こういう性質を持った100以上の数を3つ探します。
120の約数の倍数、という制限があるので、100以上の偶数であることは間違いありません。
たとえば、110で考えてみましょうか。でも、これは、2×5×11に分解でき、「5の倍数」にも当てはまるので、不正解です。
つまり、2×?で表したとき、?が素数なら、他の倍数とはかぶりません。よって、たとえば2×53や、2×59が考えられます。同じようにして、3×?で表せるものとして、3×37も正解ですね!
この素因数分解の考え方は、適性検査では平気で出てきます。小学校では習いませんが、私立中受験算数ではしょっちゅう使います。また、2ケタの素数がパッと想像できるのも、地道な計算練習あってこそです。こういうところで、時間の差がつくので、相当な訓練量が必要です。
次の問3は、定規の目盛りを作る問題です。凄く面白い問題ですね!17cmの定規に4つの目盛りをつけて、1~17まで表すとき、2つの数字が表せない、という話です。これは、すっごく時間がかかる、足止め問題です。一旦飛ばして、最後まで一通り見終わってから戻ってきた方が良さそうです。
ちなみに私は、「作れない数字が1つしかない」と条件を読み間違えてしまって、散々考えても答えが出ず、途中でクッキーを5枚も食べ、それでも答えが出ず(?)、スーパーに買い物に行ったくらいです。で、頭が冷えたのか、「あれ?作れない数字、そういえば2個って書いてあったっけ」と気付き、やっと解けました(-_-;)
条件の読み間違え?!ダサっ!と思うかもしれませんが、会話文でだらだらと説明されていて条件も複数あるので、こういう「ルールの思い込み」はよくあります(という、苦し紛れの言い訳ですが、受検生は分かってくれると思います(T_T))
大問2は、カレンダー算です。カレンダーを見ると「うわっ」と思う子が多いはずです。何かと計算ミスが起こりやすいジャンルです。
ただ、たとえば1月に一足早く本番を迎えた宮崎などでカレンダー問題が確認できていたので、1月中に実施される他県の公立中高一貫校(特に、宮崎のようなハイレベルエリアは要注意)の流行を確認しラストスパートに活かすことで、「最後に解いておいて良かった!」という奇跡は作れると考えます。
今年の2月14日が月曜日で、同じく2月14日が月曜日になるのは何年後か、という問題です。
365÷7=52あまり1なので、1日ずつ曜日がずれていきます。1年後は火曜日、2年後は水曜日、3年後は木曜日・・・とずれていきますが、うるう年のことも考えないといけません。2020年がうるう年であること、つぎのうるう年が4年後になることは問題に書いてあるので、2024年が次のうるう年です。
ということで、2022年は月、2023は火、2024は水、ここでうるう年を越すので2025は金、2026は土、2027は日、2028が月曜日です。つまり、六年後ですね!
「6年後に同じ日付・同じ曜日」と暗記して覚えてしまっている子もいますが、理屈をきちんと記述で説明しないといけないのが難しいところです。算数の記述は社会や理科の記述ともコツが異なるため、要特訓です。
次も同じくカレンダーからです。といっても、計算問題なので、暦算は関係ありません。
昨年の都立共同作成問題の大問1もそうでしたが、カレンダーを使った計算ゲーム問題は他県でもよく出ています。銀本をたくさん解いていると、「よく見るヤツ」と感じるジャンルが分かってくるので、そういう問題は手厚く解き、苦手なジャンルを早めに把握しておくと安心です。
まず1列目は全部選ぶと言っているので合計して28、さらに面倒なので次の行も全部足してしまいます。すると、105になるので、あと35。15と20を選べばちょうどいいですね!これは正解したい問題です。
最後は、分数のカードに1~28をいれて、与えられた式が成り立つようなパターンを探す問題です。これは、見るからに時間がかかりそうです…。両国や富士はこのように作業させる問題が多いので、落ち着いて条件を読み、少しでも効率の良い方法を探すためにも「まずはやってみる!」という素直さが大切です。
一つの分母が14、全体で使えるマックスが28ということから、分母で使えそうなのは、2、4、7、28のどれかだと目星を付けます。14の約数・倍数でもなく、28の約数・倍数でもないものを分母にすると、28よりも大きな数字で通分しないといけなくなるからです。
ということで、最終的に28分の〇になるように考えてみるのですが、3つの足し算で28分の27以下に収めることが難しいので、もしかして答えは仮分数なのでは?そして、最後が28分の〇ではなく、たとえば2分の3や、4分の5、といった答えになるのでは?ということに気付ければ、あとは適当に当てはめてみます。
たとえば、14分の9+28分の1+4分の3、という感じです。計算してみると、7分の10となり、条件に合いますね!たまたまパッと合いましたが、偶然かもしれません(-_-;)いずれにせよ、最後の最後で時間のプレッシャーの中でこの問題が待ち構えていたかと思うと、受検生には頭が下がります。
都立小石川2022【適性検査Ⅱ】分析
ここからは、小石川の独自問題、適Ⅱ社会について見ていきます。
一問目から、計算のオンパレードです。小数第一位までとはいえ、量が多いのと桁も多く小数点も絡むため、この時点で10分くらい足止めされてしまいそうです。
サロンメンバーさんから送って頂いた問題用紙を見ると余白が無いくらいびっしり計算で埋め尽くされていて、どんなにプレッシャーに潰されそうになりながらこの膨大な計算をしたのだろうと思うと、涙が出てきます(T_T)受検生は、ホントに偉いです。
小石川は、桁数の多い計算や、グラフ作図、そしてそこからの考察は今のところ継続して出しているので、思考力と同時にスピード感のある計算力は半年から1年、できればもう少し時間をかけて鍛えておきたいところです。
注目すべきは、「工夫したグラフを作らせる」という指示です。
グラフ作図や、必要な資料を何か考えさせる、という『作図者側の視点』を求める問題はいま適性検査でトレンドになってきていると感じていて、サロンでは直前期に「ややこしい資料問題」特訓を行ったのですが、グラフ作図は組み込んだものの、同じように出ると予測していた「必要な資料を予想させる」という特訓は入れられませんでした。。毎日がギリギリの直前期でしたが、なんでもっと自分を追い込んで作れなかったんだろうと悔しい気持ちで本当に自分に凹みます。
完全なグラフを与えられ、「そこから何が読み取れるか」という問題は適性検査社会分野の定番ですが、大人になって社会人になったときに必要なのは、「大量の数値や情報から必要なものを抜き出し、見せたい人に説得力のある資料を提供すること」というスキルです。
つまり、お膳立てされた資料から読み取る力だけではなく、本当に必要なのは、「何を伝えるためにどんな資料を集め、そしてどう体裁を整えるのか」という技術です。読み手のことを考えグラフを作るのは、訓練しないと出来ません。たとえば、円グラフの細~~い部分は、無理に文字を詰め込むと見えづらいから、欄外に項目名を書いて線で結ぶ、割合が高い方からグラフを埋める、複雑な折れ線グラフは〇や△といった記号も使う、など「どうすれば見やすいか」という視点は、作ったことがないと分からないものです。
小石川はこういう問題はよく出るので、お勧めは、特化した参考書の取組みです。
この参考書は、作図や(非常に面倒な)計算も含め、小石川志願者にはぜひ一冊終わらせてもらいたいです。ただ、桁の多い計算など、とってもとっても面倒なので、たくさん褒めながら進めてあげてください。
問1は計算や作図はややこしいものの、最後の記述は簡単です。一番目立つ変化のある東南アジアを選ぶ、という「楽をする」のがまず大事です。また、資料4を使うことも指示されているので、便数の増加の仕方を説明して、理由としては「近い」ことを挙げればOKです。この問題は、他県でも見覚えがある出題です。
問2は、バスの便数からその地域の特徴を予測し、それを調べるためにどんな資料を用意すればいいか、そしてその資料から何が分かれば仮説が証明できるか、を書かせます。
これは、昨年の武蔵適Ⅲのクマゼミの問題とそっくりです。
・何を調べたいのか
・そのために何の資料が足りないか
・集めた資料から何が分かればいいのか
を考えます。簡単そうに見えますが、途中でややこしい資料や会話文を挟むので、そもそも「何を調べようとしていたか」というスタート地点の仮説が頭から飛んでしまって、答えも迷子になってしまうことがあるので、骨のある問題ではあります。
私なら、F地域を選びます。なにせ少ないので傾向が掴みやすく、楽だからです(^-^;
朝はE⇒Fへ行く便があるものの夕方以降は無いこと、土日の午前中の方が本数が平日より本数が増えること、さらに、逆にFから朝出る便がないので、Fは商業施設などがあるエリアだと考えられます。たとえば住宅数や商業施設数を調べた資料があり、商業施設の割合が高いことが説明できれば良さそうです。
これは、読み取り方によってはいくつか他の例も出せそうですが、このような問題を出す意図としては、「Fが何駅か」を推理させることではなく、「自分が立てた仮説を論理的に説明できるか、それを相手に納得させるために必要なものが探せるか」という説明&プレゼン能力を見たいのだと思います。
どんなに時間がかかってもどんな答えでもしっかり解答を読んで採点してくれますので、「これかな?」と思った答えを自信を持って、堂々と書いてもらいたいと思います。
問3は、交通の発展により生まれる弊害とその解決策です。弊害だけで色々答えが作れそうですが、字数は150字というミニマムサイズですので、どこにクライマックスをおくか、きちんと構成を決めてから書きます。
「具体的な解決策」も求められていますので、ここをきちんと厚みを持たせないといけません。課題解決力を見るのはこれも小石川の定番なので、絶対に取りたい問題でした。
とてつもない計算があり、そこも含めて共同作成の大問1と3も45分でこなさないといけないとなると心臓が痛くなりそうですが、計算の手間は棚に上げると、難易度としては共同型よりも小石川の社会の方が私は取り組みやすいと感じます。
そのため、適Ⅱでしっかりと点を取って、勝負の適Ⅲにバトンを渡したいですね。