【お役立ち】受検コラム

【都立中高一貫】2019年大学合格実績(速報)

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

今回は、2019年(平成31年)大学合格実績について、都立中高一貫校の実績をまとめました!

昨年の情報は2018年大学進学実績で特集しています♫

大学合格実績は人気、つまり倍率にも直結するので、しっかりチェックしていきましょう〜!

ケイティ
ケイティ
昨年とも比較しますよ〜!
現役合格者数のみピックアップします。浪人生の場合は予備校の実績による割合が大きくなるので、今回は集計対象外とします。

★用語説明★

  • GMARCH…私立有名大学の頭文字。「学習院大学」「明治大学」「青山学院大学」「立教大学」「中央大学」「法政大学」のこと。

以下、都立10校+区立1校を東大合格実績順にご紹介します。

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都立武蔵の進学実績

2019/5/17、ようやく発表されました〜!

昨年、過去最高の東大合格者数をだし、都立の中では小石川と2大トップ(現役)だったのですが、今年は私立大での活躍が目立ちました。

東大合格者数は伸びなかったものの、国公立全体(東大含め)では64→72名に微増しています。

特に注目したいのは、私大2トップの早稲田・慶應の伸びです。

慶應義塾は48名、早稲田49名と、素晴らしい実績が出ました。

早慶だけでなく私立名門軒並み増加したので、やはり得意科目に絞って受験できる私大の方が、適性検査組は強いかも知れませんね。

とはいえ、今後は大学入試も大きな変革がありますから、そこで更に国公立の実績も増えていくと予想しています。楽しみですね!

()内の数字は2018年実績ですので、ご注意ください。

  • 東京大学・・・4(11)名
  • 国公立(東大以外)・・・68(53)名
  • 早慶・・・97(61)名
  • GMARCH・・・199(132)名

都立小石川の進学実績

三年連続、現役で東大合格実績2ケタを達成した小石川。31年度はさらに東大合格者や国公立合格者を伸ばし、ますます人気が高まりそうです!早慶110名は凄すぎます。

  • 東京大学・・・(11)→15名
  • 国公立(東大以外)・・・(44)→57名
  • 早慶・・・(64)→110名
  • GMARCH・・・(112)→95名

GMARCHが減少していますが、それ以上の学力をつけて早慶に照準を合わせ、見事達成したことが分かります。素晴らしい実績です。

都立白鷗の進学実績

都立白鷗は、東京大学生のチューター(勉強のサポートをしてくれるお兄さん・お姉さん的な役割)によるサポートがあったり、

長期休みに勉強合宿があったり、

大学受験に対するバックアップがとても手厚い印象があります。

初年度の白鷗ショック(いきなり東大合格者を出した出来事)は都立中高一貫校人気の火付け役ともなったと言われていますね。

さっそく2019年の進学実績を見てみましょう。

  • 東京大学・・・(6)→3名
  • 国公立(東大以外)・・・(55)→46名
  • 早慶・・・(67)→45名
  • GMARCH・・・(153)→136名

白鴎は少し実績を落としました。「ゴリゴリの進学重視派」とそうでない子(悪い意味では無く)と二極化しているという話を聞きますが、また来年の巻き返しに向けて雰囲気が少し変わりそうですね。

都立桜修館の進学実績

  • 東京大学・・・(5)→7名
  • 国公立(東大以外)・・・(37)→44名
  • 早慶・・・(45)→85名
  • GMARCH・・・(106)→136名

桜修館も大きく実績を伸ばしました!人気が高まりそうです。特に難関私大の合格者が非常に伸びています。

都立南多摩の進学実績

東京大学の合格実績を年々伸ばしていた南多摩ですが、今年は少し落ち着いたようです。

昨年60名も早稲田の合格者を出して衝撃的だったのですが、今年は17名となりました。

  • 東京大学・・・(5)→1名
  • 国公立(東大以外)・・・(44)→49名
  • 早慶・・・(66)→24名
  • GMARCH・・・(129)→113名

都立立川国際の進学実績

小中高一貫化など激動の時代を迎えようとしている立川国際。これから全国の公立中高一貫校の指標となる学校です。

今年は国公立は大きな変化はありませんが、難関私立大学への合格者を大きく伸ばしました!都立中の中では私立併願者が少なく、偏差値的にもそこまで高くないだけに、さらに人気が高まりそうです。

  • 東京大学・・・(3)→2名
  • 国公立(東大以外)・・・(39)→40名
  • 早慶・・・(40)→50名
  • GMARCH・・・(102)→154名

都立両国の進学実績

非常に入学偏差値が高く、かなりハードルの高い両国ですが、今年はどうだったのでしょうか?発表待ちです。(5月28日)

  • 東京大学・・・(2)→?名
  • 国公立(東大以外)・・・(58)→??名
  • 早慶・・・(53)→??名
  • GMARCH・・・(126)→???名

都立大泉の進学実績

大泉は、2017年以降、3年連続で国公立・難関私大の実績合計が降下しています。何が原因なのか少し気になるところです。

また、難関私大(早慶やGMARCH)への進学率が低いです。(たとえば慶應合格者は4名ですが、進学するのはそのうち1名のみ)

つまり、難関私大受験者の多くが、別の国公立を第一志望としていた、ということが読み取れます。

ということは、国公立実績者と難関私大実績者の重複している傾向が高いとなると、「実績を出しているのは一部の学生による」という見方もできます。

進路指導部を中心に、新大学入試対策を進めていくことが計画されているようなので、来年以降の実績に期待しましょう。

  • 東大・・・(2)→0名
  • 国公立(東大以外)・・・(33)→34名
  • 早慶・・・(25)→29名
  • GMARCH・・・(121)→114名

都立三鷹の進学実績

個人的に最も「お買い得感」が強いのは三鷹だと思っています。

入り口でもある適性検査の難易度はそれほど高くないのですが、出口となる大学合格実績は素晴らしいです。

今後もますます人気(=倍率)は高まるでしょう。

東大も4名、現役で合格者を出しています。武蔵と同じ人数ですね。

2020年受検は相当な倍率だと覚悟しておきましょう。

  • 東京大学・・・(1)→4名
  • 国公立(東大以外)・・・(43)→37名
  • 早慶・・・(35)→45名
  • GMARCH・・・(92)→134名

都立富士の進学実績

都立富士は東大3名という素晴らしい結果を出しましたが、全体的には落ち込んだ年になってしまいました。

特に国公立を重視、という進路指導方針を掲げていますが、国公立は全教科・全科目の総合的なバランスが必要なので、なかなか厳しい道かもしれません。

全体的な志望大学を見ても、果たして本人たちが国公立にどれほどこだわっているのか…?も疑問です。

とはいえ、富士はキャリア形成に力を入れている学校でもあります。

進学先は工業系・農業系などにも多数進んでいることからも、「やりたい道」に進むことが出来る学校とも言えるでしょう。

  • 東京大学・・・(0)→3名
  • 国公立(東大以外)・・・(43)→29名
  • 早慶・・・(21)→28名
  • GMARCH・・・(101)→88名

区立九段の進学実績

九段は今年大きく実績を伸ばしました!!さらに人気が高まりそうですね。

また、昨年に引き続きですが国際系、語学系、経済系の進学が目立ちますが、同時に医学・看護系の進学もしっかり出しています。

  • 東大・・・(0)→1名
  • 国公立(東大以外)・・・(32)→31名
  • 早慶・・・(20)→39名
  • GMARCH・・・(83)→101名

【都立中高一貫校】ランキング(2019年)まとめ

まだまだ情報待ちの学校がありますが、

全体的に公立中高一貫校の実績はますます勢いが出てきましたね。

中堅私立では到底出せないような実績もゴロゴロ出ています。

となると気になるのは倍率ですよね…。

私の予想では、開設当初に比べ落ち着いた倍率が、更にまたジワジワと高まっていくと考えています。

首都圏では約半数の私立が適性検査型試験を取り入れた、という話をケイティ公式LINEでもお伝えしたのですが、「適性検査対策」はどんどん身近なものになっていきます。

以前は適性検査は特殊な訓練を受けないと厳しい、というハードルがあったのですが、そのハードルを超えてくる子が増える、ということです。

また、公立中高一貫校の場合は出願費用も私立の10分の1程度(2000円ちょっとで受検できる)というお手軽さもあり、かつ、こんなに進学実績も良いとなると、ますます人気も高まるのも当然の結果といえます。

特に都立は大学入試改革に合わせて「大学との連携(特別進路指導)」も今後行なっていくと発表していますので、尚更です。

受検を検討する場合は、「早期の対策」と「的を絞った対策」を意識して、質の高い学習をしていく必要がありそうですね。

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