【対策】適性検査

都立中高一貫校の2018年春ランキング(進学実績)

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

今回は、都立中高一貫校の大学合格実績をチェックしてみたいと思います。

もちろん、大学実績だけがすべてではありません。親としては「6年間しっかり学んで楽しく通い続けること」「良い環境で教師や友人に恵まれること」が何よりですよね。

しかしながら、中学高校の6年間でしっかり学習すればそれなりの大学に入れることが数字として証明されていれば、これも一つの安心材料かと思います。

都立中高一貫校は制度が始まってそろそろ15年。国公立に強い学校、有名私大に強い学校と傾向が分かれて来て、学校ごとの毛色や大学受験のノウハウが成熟してきた段階に入ってきたということが読み取れます。

ということで今回は、2018年の都立中高一貫校大学進学実績をおさらいしてみましょう!

ケイティ
ケイティ
都立中高一貫校からの東京大学合格者も多数。夢がありますね・・・♡
現役合格者数のみピックアップします。浪人生の場合は予備校の実績による割合が大きくなるので、今回は集計対象外とします。

★用語説明★

  • GMARCH…私立有名大学の頭文字。「学習院大学」「明治大学」「青山学院大学」「中央大学」「法政大学」のこと。

以下、都立10校+区立1校を東大合格実績順にご紹介します。

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都立武蔵の進学実績

  • 東京大学・・・11名
  • 国公立(東大以外)・・・53名
  • 早慶・・・61名
  • GMARCH・・・132名

現役・浪人合わせると東京大学合格者が13名と、過去最高の東大実績を出した都立武蔵。今後コンスタントに10名以上の東大実績を出すことが出来れば、「東大に強い武蔵」という立ち位置を確立することが出来るでしょう。

国公立医学部が3名、私立医学部11名、私立薬学部16名と、医学部薬学部の実績も出ています。

やはり、適性検査を3つ実施する学校は理系に強いと言えます。

都立小石川の進学実績

二年連続、現役で東大合格実績2ケタを達成した小石川。入学時の適性検査レベルも最難関ではありますが、大学進学実績だけを見ると少し他に圧倒されているかな、という感じを受けます。(他が小石川レベルに追い付いたという見方もできますが)

  • 東京大学・・・11名
  • 国公立(東大以外)・・・44名
  • 早慶・・・64名
  • GMARCH・・・112名

都立白鷗の進学実績

都立白鷗は、東京大学生のチューター(勉強のサポートをしてくれるお兄さん・お姉さん的な役割)によるサポートがあったり、

長期休みに勉強合宿があったり、

大学受験に対するバックアップがとても手厚い印象があります。

初年度の白鷗ショック(いきなり東大合格者を出した出来事)は都立中高一貫校人気の火付け役ともなったと言われていますね。

さっそく2018年の進学実績を見てみましょう。

  • 東京大学・・・6名
  • 国公立(東大以外)・・・55名
  • 早慶・・・67名
  • GMARCH・・・153名

早稲田と明治大学がそれぞれ約50名と突出して高いです。GMARCH全体で見ると153名と、(1名が複数の大学に合格している分もカウントしているとはいえ、)かなり多くの生徒が有名私大の実績を出していることが分かります。

都立桜修館の進学実績

  • 東京大学・・・5名
  • 国公立(東大以外)・・・37名
  • 早慶・・・45名
  • GMARCH・・・106名

都立南多摩の進学実績

都立南多摩は、東京大学の合格実績を年々伸ばしており、なんと今回は5名も現役合格者を出しています。

また、早稲田大学の合格者は56名と、都立中高一貫校の中でもかなり高い実績を出しています。

入学時の適性検査は平均的な難易度ですので、いわゆる「お買い得」感のある学校と言えるでしょう。

  • 東京大学・・・5名
  • 国公立(東大以外)・・・44名
  • 早慶・・・66名
  • GMARCH・・・129名

都立立川国際の進学実績

  • 東京大学・・・3名
  • 国公立(東大以外)・・・39名
  • 早慶・・・40名
  • GMARCH・・・102名

都立両国の進学実績

卒業生のうち約3割が国公立に合格、また、8割以上が現役で大学へ進学しています。(これを高いと見るか低いと見るかは意見が分かれそうです)

  • 東京大学・・・2名
  • 国公立(東大以外)・・・58名
  • 早慶・・・53名
  • GMARCH・・・126名

都立大泉の進学実績

  • 東大・・・2名
  • 国公立(東大以外)・・・33名
  • 早慶・・・25名
  • GMARCH・・・121名

都立三鷹の進学実績

今回比較している4項目では後れを取っている都立三鷹ですが、進学先の幅広さはトップクラスで、美術大や服飾大、海外の大学や専門学校など、「好きなことに特化した」実績は高いと言えます。

  • 東京大学・・・1名
  • 国公立(東大以外)・・・43名
  • 早慶・・・35名
  • GMARCH・・・92名

都立富士の進学実績

  • 東京大学・・・0名
  • 国公立(東大以外)・・・43名
  • 早慶・・・21名
  • GMARCH・・・101名

区立九段の進学実績

※都立ではありませんが、九段の進学実績もご紹介します。

  • 東大・・・0名
  • 国公立(東大以外)・・・32名
  • 早慶・・・20名
  • GMARCH・・・83名

海外大への進学や、国際系学部への進学など、国際色豊かな九段らしい進学先が目立つ結果となりました。

【都立中高一貫校】ランキング(2018年)まとめ

今回は、都立中高一貫校の大学進学実績を東大合格実績順にご紹介しました。

高い倍率を突破して都立中高一貫校に入学した生徒とはいえ、難関大合格まで導くことは簡単なことではありません。

都立中高一貫校だけでなく私立中高一貫校でも同じですが、せっかく入学したもののその後の成績が振るわず、モチベーションが低下したまま6年間を過ごしたり最悪の場合退学に至るケースも少なからず多いのです。

ケイティ
ケイティ
いわゆる、「進学校の深海魚」と呼ばれる現象です。合格した事がゴールになってしまい、その後の学習意欲がわかないまま燃え尽きた状態で6年間を過ごす生徒が、残念ながら多いんです。。。

そういった意味でも、大学合格実績が高いということは、「生徒へのフォローがしっかりしている」という一つの指針にはなりますよね。

東大や難関私大はあくまでも一つの基準ですが、「現役合格率」や「進路決定率(卒業後の進路が決まっている子がどのくらいいるか)」も重要です。

学校説明会などの機会があれば、ぜひその2点も注目して学校選びの参考にしてみてくださいね!