こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
今日2月3日は、都立中学の受検本番です。
お見送りしてきたお母さん、お父さん、お疲れさまです!あとはお子さんの帰りを待つばかり…ですね。
今回は、2019年都立中高一貫校の適性検査・回答について情報をアップしていきたいと思います。
【追記】検査Ⅰ、Ⅱについては著作権の許諾申請が下りてから公表されます。(2/5 12:00時点、一部の学校で検査2がアップされました!)
- 学校によっては共同問題で同じ問題が出されていますが、この記事ではあくまでも独自問題のみを分析します。
- 共同問題については、【共同作成問題分析2019年】という記事でお伝えしています。
こんな答えもOKですよ、という例も解き終わり次第追記していきますので、自己採点の参考にしてくださいね。
小石川中等教育2019【適性検査・回答】
検査3公開されました!(2/3 18:50)
大問1は、家庭科×理科(化学)を融合させた問題ですが、出題の仕方が不親切で、まさに受検生泣かせですね(それが小石川の特徴でもあるのですが)
答えを詳しく書こうとするといくらでも長くなってしまうタイプの問題ですが、小石川が求めるのは常に「シンプル・イズ・ベスト」な解答です。
ぶっきらぼうとも取れる質問に対して、いかに簡潔に「ズバリ」の答えを書くことが出来るかが小石川の攻略法ですね。
長すぎたり、奇をてらったような回答・マイナーな回答をひねり出す必要はありません。たとえば100人に聞いたら80人はこう答えるだろうな、というメジャーな回答をシンプルに書く(=結果、時間短縮にもつながる)ことを意識しましょう。
大問1をサッサと書き上げれば、大問2に使える時間も増えます。大問2は骨のある(読みごたえのある)問題が来ますから、できるだけ後半に時間を残すようにしましょう。
後半の大問2は、透明なカードに書かれたデジタル数字をパタパタ折って、見え方がどう変わるか?という問題でした。
デジタル数字をひっくり返したり重ねたりする問題は、ジャンルでいうと「規則性を見つける」問題になります。全国的にも非常によく出ます。
更によく出る「サイコロを転がす問題」とも共通するので、小石川以外を志望するご家庭もぜひ解かせてあげてください。
問題の導入部分(会話文)がややこしいので難しく見えてしまいますが、問題自体は全く難しくありません。むしろサービス問題と言えます。
検査Ⅱについては、大問2だけが独自作成です。(確かに2は小石川向きでは無いですね…)大問1・3については公表され次第分析いたします。(2/8 13:00アップされました!分析中です)
白鷗高等学校附属2019【適性検査・回答】
Ⅰ・Ⅲ公開待ちです。(2/7 12:00)
検査Ⅱについては共同作成問題ですので、【共同作成問題2018年分析結果】にて報告します。
両国高等学校附属2019【適性検査・回答】
解答例・方針のみアップされました(2/6 10:45)
検査Ⅲ以外は共同作成です。【共同作成問題2018年分析結果】にて報告します。
桜修館中等教育2019【適性検査・回答】
回答例・方針のみアップされました(2/4 12:30)
検査Ⅱ、アップされました!(2/5 12:00)
桜修館の検査Ⅱは、大問1のみ独自作成問題です。
【共同作成問題2018年分析結果】でも紹介しますが、今年の共同作成問題は比較的「ひねりがない」問題ですので、
大問1(独自)→取れるところを得点してサッサと終わらせて、
大問2・3(共通)→ここでガッツリ合格ラインに近い点数を稼ぐ
という戦略を立てられた子は、70点近く取れたのでは、と予想しています。
大問1のクッキー問題ですが、問5のクッキーを並べる問題以外は、単純な計算問題です。問5はちょっと出題が分かりづらくあまり良い問題とは思えませんが、
こういう「答えは何通りかあるので、そのうちの1つを書きなさい」という問題は、
まず当てずっぽうで書き出してみて、うまく条件にはまれば自信が無くてもとにかく解答する、という勇気が必要です。
規則性が見出せなくても、問題文の意味がいまいち分からなくても、とりあえず近い答えを書いておく(=何が何でも空欄を1つも残さない!)という気合いで挑みましょう。
特に今年の桜修館は、「手を動かして書けば答えが実は簡単に見つかる」問題が目立ちます。本番でも緊張に負けず、強気で臨んだ子には有利だったかもしれませんね!
問1の②はオレンジもOKです。③は紅茶でもOKです。
富士高等学校附属2019【適性検査・回答】
検査Ⅲアップされました!(2/3 14:45)
富士のⅢ、今年も大問1と大問2の難易度に差があります。比較的やさしい大問1は必ずパーフェクト(50点分)にして、大問2の問1、問2を押さえて合計7割超を目指すのが戦略といえます。
詳しくは動画にしてアップする予定です。芋を並べる問題、ユニークで面白かったですね!規則性に関する問題の中でもかなりの良問です。
検査2、アップされました!(2/5 12:00)こちらは共同問題のため【共同作成問題2018年分析結果】で紹介します。
大泉高等学校附属2019【適性検査・回答】
検査Ⅲのみアップされました(2/4 12:30)
大問1の問1・2、大問2の問3は短時間で取れる問題です。(ここまでで45点)
大泉は「部分点狙い(完全なマルではないけれど、2点・3点…という部分点を狙う)」が難しい学校です。
「取れる」or「時間がかかりそうだから後回し」を瞬時に見分けて、取れる問題で4割~5割取って、あとプラスで1問取ることができれば、合格ラインを超えることができます。「合格する子に共通する5つの能力」でお伝えした、「取捨選択力」が発揮される学校といえるでしょう。
大問1の水溶液問題については、私立受験組は相当優位と言えるでしょう。濃度を出す計算問題は、理科と算数で嫌というほど扱う単元です。
問3のように小数第三位まで計算するような濃度の問題は、私立受験組にはおなじみの問題です。
最近は減少傾向にあったら「私立組優位問題」の出題は賛否が分かれそうですが、とはいえ、少しレベルの高い濃度問題でも何なくクリアできるような生徒を「知的探求イノベーター推進校」として求めているというメッセージとも取れます。
最後の「勉強する時間割を決める」問題は、条件を整理しながら書き出せばパズルのピースがはまるように答えがピタっと決まる問題です。
「根気よく書き出せば答えは出る」問題は配点が高いのですが最後に出題されることも多く、この問題までたどり着かない受検生も多く見られます。非常にもったいないので、やはり戦略的な時間配分が分かれ道になってくるでしょう。
検査Ⅱについては共同作成問題ですので、【共同作成問題2018年分析結果】で報告しますね。
南多摩中等教育2019【適性検査・回答】
解答例アップされました!(2/3 14:40)検査Ⅰはまだです(2/4 9:50)
検査2、アップされました!(2/5 12:00) こちらも全問共同作成ですので、【共同作成問題2018年分析結果】にて報告します。
立川国際中等教育2019【適性検査・回答】
公開待ちです(2/6 10:45)
武蔵高等学校附属2019【適性検査・回答】
公開待ちです(2/5 12:00)
検査Ⅲ、アップされました!(2/6 10:30)分析中です。
検査Ⅱ、アップされました!(2/8 14:00)大問2が独自作成問題なので、分析します。
三鷹中等教育2019【適性検査・回答】
解答例アップされました!(2/3 16:35)
検査Ⅱ、アップされました!(2/5 12:00)
検査Ⅱの大問1は独自作成問題です。パッと見ただけでもかなり骨がありそうですね。
三鷹のコツとしては、独自問題は例年ハイレベルなので、一旦飛ばして大問2と3の共同作成問題をまず25分以内に終わらせ、残り20分になったところで大問1に戻ってきて問1だけでも取る、という戦略が最も得点が高くなるはずです。
満点を取る必要はありませんから、60点後半を目指す戦い方に意識を切り替えて取り組んでみてくださいね。
共同問題で50点以上(60点中)取り、独自作成で10点+部分点を狙って合計60点強をめざします。
独自問題の分析についてですが、見た目はややこしいですが、問1は非常に簡単です。
ただ、「線対称ってなんだっけ…点対称ってなんだっけ…」という前提の知識がきちんと理解できていなければ、出だしから失速してしまうでしょう。
都立中高一貫校2019年回答速報まとめ
アップされ次第、本気で解いていきます。自己採点の参考にしてくださいね。(一人でやっているので全校制覇するのに数日かかりますが、ご容赦ください…。)
また、「この回答どう思う?!」というご相談があれば、お気軽にお問合せからメッセージ送ってくださいね!採点いたします。
もちろん、来年・再来年受けるご家庭からの質問も大歓迎です。特に来年受検するお子様には、必ず今日解いて頂いて本番気分を味わうのも大切な経験かと思います。
「この答えでいいのかなぁ」と思うところがあれば、質問してくださいね。
都立以外の学校の採点も受け付けています。学校名をお知らせくださいね。
では、皆様のお子さんにサクラサク!お祈りしています。