この「休ませるべきか否か」問題。なかなか難しいですよね…。実際、年末が近づいてくると頭を悩ますお母さんが多いんですよ。
ではさっそく始めていきましょう!
【受検直前期】まず押さえたいポイント
私立中学受験であれば、毎週どこかしら併願校を受けにいかないといけない子が多く、学校を休ませるのは仕方ないという風潮は確かにあります。
でも、公立中高一貫校は1日限りなのに、直前期に休ませるのも…と思いますよね。
直前期に学校を休ませるかどうかは、気持ちにまだゆとりのある11月・12月中に、お子さんと話し合って決めておくことが理想です。なぜなら、本番が近付くつれて、最初に紹介した①~⑤のようないろいろな悩みが出てきてしまうからです。
そんな時、必ず自分自身に問いかけてもらいたい質問があります。
それは、「この悩みは合格に直結しているだろうか?」という問いかけです。
たとえば、さきほど紹介した①~⑤のお悩みは、点数に直結している悩みでしょうか。
そうではありませんよね。
たしかにすべて切実な悩みではありますが、いくら考えても本番で点数が増える訳ではありません。
「心苦しいから」「気を遣うから」「迷惑をかけたくないから」といった問題は、全部一回リセットしてください。そして、「最後の1週間で最高の効果を出す学習をさせるためには、うちの子は休ませるべきか?休ませないべきか?」だけを考えてください。
休ませない方がいい子の特徴とは
毎年100名近い受検生を見送った講師の経験上、「休ませない方がいいタイプ」の子も存在します。
次の3つのどれかに当てはまる子は、休ませる必要はないと考えます。
1番目の子は、いつもと変わらない生活を送ってもらって、学校が終わってからいつも通り家庭学習をするだけで受かるでしょう。インフルエンザなど流行りの感染症が心配なら休ませる、という考えで大丈夫です。
2番目は「特定の塾には通っていない、共働き家庭の受検生」です。受検生の3~4割はこのパターンではないでしょうか。この場合、1日前+当日の二日間だけ休んでサポートしてあげるのがベストだと思います。何日も1:1で追い込みをしようとすると、親も子も逆にストレスがたまります。逆効果になりかねません。
3番目の「元気もりもり」タイプの子、クラスに2,3人は必ずいますよね。こういう子は、学校を休ませ塾でカンヅメ自習させても、よくて2時間しか持ちません(笑)どちらかというと、短時間にギュッと詰め込んだ学習法が向いているタイプです。なので、昼間は学校で思いっきり遊んでストレス発散して、家に帰ってから塾へ行くなり家で過去問を解くなりするのが最も効果的です。
【適性検査本番前】何日休ませるのがおススメ?
先ほどの3パターンに当てはまらないのであれば、私は「休ませるべき」とアドバイスします。
日数は最短1日、長くて4日です。これは土日も関係なしにカウントしてください。
たとえば月曜日に試験があるなら、前の週の金曜日だけ休めば、金土日は最終調整をして月曜日試験、というスケジュールが組めます。
休ませるなら必ずやってほしいことがあります
「学校を休める!」というだけで無条件にハッピーな気分になってしまう子が多いのですが、「遊びで休ませるのでは無い」ということをしっかり伝えてください。
そして、普段学校にいる時間帯はしっかり自習させましょう。学校の時間割に合わせて時間を区切って休憩しながら取り組むと、中だるみしにくいですよ!
もし塾へ自習に行かせるなら、「ちゃんと見てくれる講師がいるかどうか」を事前に確認してくださいね。「塾につれていけば後は先生がちゃんと面倒みてくれるはず」と思い込むのは危険です。塾講師も様々ですから、しっかり保護者からプレッシャーをかけてください。
受検本番と同じ過ごし方を!
朝は、適性検査本番当日と同じ時間に行動を開始させてください。
たとえば、8時半に集合の学校なら、6時に起きて朝食に身支度、移動時間や待機時間は軽く自習。そして9時になったら過去問を使って本番と同じように解いてみる。
これを直前の2日間やるだけで、本番の落ち着きがかなり変わってきます。人間は、「経験したことが無いことに対して、強いストレスや恐怖を感じる」と言われています。大人だって、面接会場に一人で行けと言われたら緊張するし怖いですよね…。
なので、前日・前々日に「本番のデモンストレーション」をして、少しでも恐怖を取り除いてあげましょう。
まとめ
『直前期』に休ませた方がいいかどうか問題。私からのアドバイスは、断然「休ませましょう!」です。
- 「休ませる」と一度決めたら、他の悩みは全部リセット!
- 学校にいる時間と同じ以上の学習時間は確保すること
- 塾で自習をするなら、講師にしっかりプレッシャーをかけておくこと
- 直前2日間は、本番当日の朝と同じスケジュールを組むこと
保護者として合否以外にも悩みは尽きませんよね…。
でも、たった10年前にはおもちゃをかじったり「ママ~~」なんて泣いていた子が、大きなチャレンジに向けて黙々と勉強している姿は、感動ですよね。。。
残りわずかの受検生生活、しっかりサポートしていきましょう!!何か質問があればお問い合わせページからメールしてくださいね♪