【対策】適性検査

【公立】適性検査が簡単になってきたってホント?変化していく対策内容とは

公立中高一貫校の適性検査が簡単になってきたという話を検証します

公立中高一貫校の適性検査が「簡単になってきている」と言われているのはご存知でしょうか?

実際、8年前に都立中高一貫校(全国的に見てもハイレベルな学校)を受検した生徒が、「先生、最近の適性検査って易しくなったんですね!」とびっくりしていたくらいです。

大学生になった今は講師として受検生を教えているそうですが、最新の銀本(過去問題集)を見てあまりの変化に驚いたそうです。

びっくりするママねこ
びっくりするママねこ
全然簡単そうには見えないんですけど・・・!
ケイティ
ケイティ
難しいと感じるのは、実は「適性検査の見た目」に振り回されているだけかも知れませんよ。

今回は、最新の適性検査の傾向と、本当に必要な対策法についてお伝えしていきます。

ケイティ
ケイティ
古いタイプの適性検査対策を続けているなら要注意です。チェックチェック~!
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個性派めじろおし!の適性検査時代

2008年、2009年頃の公立中高一貫校開設ラッシュだったころ、各学校の過去問は本当になんというか…個性豊かでした(笑)

公立中高一貫校に合格した元塾生いわく、「あ、この先生があの変な問題作ったんだな・・・」というのは入学してすぐ分かったそうです。

それぞれの学校色が出ているというより、問題を作る先生の特徴が強く反映されていたのです。

その当時が個性派だとしたら今は優等生タイプ、という表現がぴったりかも知れませんね。

適性検査の標準化

県内・都内で共通の問題を一部使用するという『共同問題』。この問題は本当にオーソドックスで理解しやすい問題が使われています。

共同問題を使わない学校でも、過去問が増えれば増えるほど、全ての学校の問題が似通ってきたようにも感じています。

ケイティ
ケイティ
「適性検査とはこうあるべき」という一本の筋に、全国の公立中高一貫校が寄せてきたようなイメージが近いかも知れません。

減ってきた「私立っぽさ」

適性検査とは名ばかりで、これは私立の試験と変わらない!」と、10年ほど前は批判が相次いでいました。

小学校で習う教科書レベルでは到底解けない問題(私立受験組には見慣れた公式を使うもの)、そして高い倍率…。

結局、私立受験の勉強をしていないと受からないじゃないか!」と批判されても仕方ないような実態もありました。

けれど、この10年で適性検査の質が徐々に変化してきたように感じています。

たとえば都立中高一貫の上位校でも、教科書で習う内容を組み合わせれば答えは見出せるような問題へと中身が変化してきました。

昔は解答を見ても「そんなムチャクチャな…」という問題も実際あったので、その時代に比べると解きやすくなってきていることは間違いありません。

ケイティ
ケイティ
作問側からすると、「教科書レベルを組み合わせていかに総合力を見る問題を作るか」という制限をガチガチにかけられているので、問題作成は相当難しいと思います…。

要求される能力も変わってきた

適性検査が標準化したことにより、合格に必要なスキルも変わってきています。

以前は高度な知識や訓練(=私立受験対策で見に付くもの)による力技でも合格できたのですが、最近の受検事情を見ると変化してきているようです。

  • 限られた時間で「取れる問題」をいかに見極めて優先的に得点するか
  • 期待されている回答のキーワードを推理できるか(相手の意図をくめるか)

といった、募集要項通りの「総合力」「リーダーシップ力」に通じる能力を求められています。

適性検査対策も進化していかなければいけない

「私立中学受験レベルの対策が必要だ」と言われていたこともあり、四谷大塚などの参考書で五年生レベルを最低限終わらせたうえで、ようやく銀本(過去問)に取り掛かる、というカリキュラムが一般的です。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

私立中学向けの対策が中途半端にしか理解が進んでいないまま、あっという間に受検本番が近付いてしまい、一番かんじんの過去問演習も中途半端・・・という恐ろしい状況になりかねないのです。

公立中高一貫校を目指すのは六年生の春ごろから本格的に対策し始める子が多いので、1年未満で私立受験の知識と適性検査の慣れと両方仕上げるのはそもそも無理な話です…。

ケイティ
ケイティ
しかし、いまだにこの古い方法で受検対策をすすめているサイトやコメントが多いですよね。適性検査がずーっと同じではないように、対策も変えていかなければいけません。

算数・理科・社会の基礎知識は当然必要ですが、どのレベルまで必要かは、受検する学校次第です。必要以上やりすぎて本末転倒にならないための見極めが重要なのです。

ケイティ
ケイティ
家庭学習のみで受かる子がいるのは、その見極めが出来ているご家庭だからなんですね。塾のカリキュラム通りだと逆効果になるパターンもあるということです。

まとめ

適性検査が簡単になってきているーーー。

たしかに、「私立っぽさが無くなってきた」という点においては事実かも知れません。

その意味では私立受験のような対策は優先順位が下がってきたため、ホッとする受検生も多いのですが、「ではどこで差がつくのか?」という点を見落としてはいけません

いまお子さんが取り組んでいる学習が、本当に公立中高一貫校に必要な学習かどうか、不必要なことまでやっていないか、確認してみてくださいね。

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