こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
令和3年度受検まであと約200日ですね!
今回は、都立中受検をするときに提出する「報告書」の変更が発表されたので、
紹介したいと思います✿
※東京都教育委員会HPより引用
一体、どう変わるんだろう…
「報告書の変更点」について説明します✨
- 6年生:各科目の評価項目
- 外国語が評点の対象へ
それぞれ詳しく見ていきましょう🎵
報告書の様式変更①6年生:各科目の評価項目
【変更前】令和2年度報告書
【変更後】令和3年度報告書
- 評価項目の内容が変更
- 各科目の評価項目が減少
- 評価項目が全科目統一される
ということは評価される箇所も変わったってこと?
これまで以上に授業への
積極的な「参加」が求められていますね!
報告書の様式変更②外国語が評点対象へ
【変更前】令和2年度報告書
【変更後】令和3年度報告書
- 「外国語活動」記載項目の削除
- 6年生のみ外国語が「教科」へ。評点の対象に!
<都立中>令和3年度受検【様式3変更点】まとめ
学習指導要領の変更に伴って、報告書も大きく変わりました!
これまでは国語なら「書く能力」、といったピンポイントでの評価だったものが、
- 知能・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
という、ザックリとした3項目で評価されることになりました。
文部科学省が出している学習指導要領の「解説」を細かく読むと、学年ごとにそれぞれ何をゴールとするのかが書いてあるのですが、
たとえば算数(6年の「数と計算」単元)を例に出すと
「知能・技能」⇒分数のかけ算、割り算の意味が理解できている・使いこなせる
「思考・判断・表現」⇒分数の計算を他の方法で表そうとしたり、気付いたりする(2/3=2×1/3だぞ、とか)・日常の生活に応用する
こんな風に、「分かったこと⇒自分の頭の中で一段深める⇒それを言葉で表現する」というふうに、ここまでをセットにしている訳です。
また、「主体的」な部分については、学習指導要領の解説にはとにかく「算数・数学の楽しさに気付くこと」という表現がくり返し使われているので、ここが一つのヒントになりそうです。
主として算数科における態度および情意面に関わる目標を述べてい
る。例えば,IEA の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)では,これまで我が
国では算数が楽しいという児童の割合は増加してはいるものの,国際的に比較する
と低いとの結果が報告されており,この状況は現在でも改善されているとはいえな
い。また,算数が得意であるという児童の割合も国際平均より低い結果が出ており,
児童が算数は楽しい,算数は面白いと感じ,算数が得意になるような授業をつくり
だしていくことが大切である。(学習指導要領の解説算数編より抜粋)
ただただテストで100点を取り続ける、ということではなくて、
「算数って楽しいな!」「これもやってみたよ!」「こんな風にまとめてみたよ!」というような、プラスアルファの取り組みを出来るかどうか、そういった態度が加点に繋がっていくと考えられます。
報告書は、ロボットではなく生身の人間である先生が付けるものです。
先生が「うーん、2にしようか3にしようか」と迷ったときに、
「あ、そういえば、この子はノートまとめでこんな工夫をしていたな」とか、
「発表のときに、よく周りの子と話し合っていたな」とか、
そういったキッカケがあれば評価が1変わることも多々あります。
報告書が安定するとそれだけで直前期の安心材料になります。報告書が変わったということは、私たちがそれに合わせて戦略を練り直さなければいけません。先手先手で、対策していきましょう!!