【対策】適性検査

都立中高一貫校【2019年速報】塾の合格実績一覧<ダブルカウントに要注意>

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

今回は、各塾別の合格実績について分析してみます。(2019/2/22公式ホームページに記載されている情報にて集計)

とその前に、「合格実績の見方」には注意が必要なので、先にチェックポイントをお伝えしたいと思います。

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【公立中】塾別合格実績の見方(注意点)

塾別の合格実績を見ると、やはり都内はenaがまだまだ独走中であることが分かります。

しかし、昨年と比較すると今までほどの伸びがないこと・栄光ゼミナールや臨海セミナーなど勢いがある塾の追い上げがあることを考えると、そろそろ順位の変動が起こる学校もありそうです。

しかし、人数だけではなくて、合格者の密度にも注意が必要です。

たとえば合格者が100名でたとしても、校舎数300校で100名合格なのか、たった10校なのに100名合格者を出したのか、それによっても随分印象が変わりますよね。(そして校舎数が増えすぎると授業料に直結する傾向もあります

最近の公立中高一貫校受検のトレンドは、規模は小さくてもサポートが手厚い塾へ関心が集まっているように思います。

やはり、数字数字!で合格人数だけを追いかけていては、いつか限界が来るということですね。(集客のペースと講師育成のペースが一致しないからです

合格者のカウント基準はバラバラです

先日、インスタグラムでもお伝えしたのですが、どこまでその塾に通った子を「合格者」としてカウントするかどうかの基準はバラバラです。

たとえば入塾せずにオプション的な講座にのみスポットで参加した子もカウントできるのか、入塾手続きをして「塾生」として受験まで通った子しかカウントしないのか、それによって対象者は大きく変わってきますよね。

もちろん、A塾とB塾で合格者がかぶっていることも、よくあります。(ダブルスクールというやつですね)

まずは都立中に強いメイン6塾について、合格者の基準をチェックしてみましょう。(50音順です)

栄光ゼミナール

合格者は栄光ゼミナールに通われた生徒であり、講習生・テスト生は一切含まれておりません。

期間の定めが明記されていないところが少し気になりますが、非常に分かりやすく、標準的です。

ena

enaでは10時間以上の指導実績のある生徒のみを合格実績にカウントしています。個別enaからの合格者も含みます。

特殊ですね。。。10時間でカウントOKということは、普段は早稲田アカデミーに通っていて直前期の日曜特訓だけena、というケースは、合格するとどちらにもカウントできるということです。

SAPIX

サピックス小学部では、内部生手続きを行い、継続的かつ2019年1月まで在籍した生徒のみを合格実績として掲載しております。テスト生や各種講習生などは、実績に含んでおりません。

すがすがしいですね!基準が非常に明確です。それでも数字が出せるSAPIXはさすがです。(ただし、やはり私立特化です。公立中高一貫校は私立併願組が多い小石川以外はあまり目立ちません)

日能研

(公式ホームページに記載なし)

四谷大塚

合格者数は、四谷大塚ネットワーク(四谷大塚・四谷大塚YTnet・四谷大塚NET)に継続的に在籍し、四谷大塚が開発した教材および教育システムで学習した生徒を対象として集計しております。なお、講習生や公開テスト生などは、一切含んでおりません。

四谷大塚が開発した教材を使っている塾の実績もカウントするため、早稲田アカデミーなどのいわゆる準拠塾の実績も含みます。

早稲田アカデミー

合格者数は、早稲田アカデミーグループ(早稲田アカデミー・国研・SPICA・MYSTA・早稲田アカデミー個別進学館・水戸アカデミー・QUARD、及び早稲田アカデミーシンガポール校)に、塾生として正規の入塾手続きを行い、受験直前期まで継続的に在籍し、授業に参加した生徒のみを対象に集計しています。テストのみを受験した生徒、夏期合宿・正月特訓・その他選択講座のみを受講した生徒は、一切含んでおりません。

 

こう見ると、やはり塾によって全然違うんですね…。

ケイティ
ケイティ
ではいよいよ、塾別に合格者数を見ていきましょう!

【都立小石川】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール25名
ena58名
SAPIX37名
日能研16名
早稲田アカデミー46名

小石川の正規合格者(募集枠160名+繰り上げ合格者数21名)よりも、各塾の合格実績を足した人数の方が増えるという謎の現象が起こっていますが、これは例年のことです。

ダブルスクールの場合は両方の塾でカウントされたり、直前期だけ通った塾にもカウントされたりすると、このような逆転現象が起こります。

もちろん、塾はこの5つだけではありませんから、他塾も含めると「ハイレベルな公立中高一貫校に入るためにダブルスクールも『やむなし』と考えるご家庭が一定数存在している」という現実が見えてきますね。

【都立白鷗】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール30名
ena70名
SAPIX3名
日能研4名
早稲田アカデミー4名

白鷗合格者(一般合格者+繰り上げ合格者)の半数をenaが占めています。

【都立桜修館】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール51名
ena51名
SAPIX5名
日能研13名
早稲田アカデミー7名

地域にファンの多い桜修館。今回は栄光ゼミナールとenaが同数になりました。

やはり近年の栄光ゼミナールの追い上げは目立ちますね。

【都立大泉】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール24名
ena70名
SAPIX3名
日能研8名
早稲田アカデミー1名

【都立両国】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール25名
ena35名
SAPIX2名
日能研6名
早稲田アカデミー5名

【都立武蔵】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール18名
ena84名
SAPIX4名
日能研10名
早稲田アカデミー8名

【都立富士】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール23名
ena71名
SAPIX2名
日能研5名
早稲田アカデミー3名

【都立立川国際】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール18名
ena94名
SAPIX1名
日能研2名
早稲田アカデミー6名

【都立南多摩】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール25名
ena82名
SAPIX0名
日能研3名
早稲田アカデミー2名

南多摩に限らず、多摩エリアはやはりenaが強いです。

【都立三鷹】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール29名
ena100名
SAPIX1名
日能研4名
早稲田アカデミー10名

【区立九段】塾別合格実績

塾名(50音順)合格者数
栄光ゼミナール27名
ena54名
SAPIX7名
日能研12名
早稲田アカデミー6名

 

公立中高一貫校【2019】各塾の合格実績分析まとめ

規模の大きい5つの塾に絞って今回はお伝えしましたが、もちろん他にも公立中高一貫校の対策をしている塾はたくさんあります。

しかし、代表5つの塾だけでも募集人員と同じくらい、もしくは募集人員以上の合格者数がいるということは、

「公立中高一貫校合格者はほぼ間違いなく塾に通っている」という事が分かります。

「塾なしでもOK」「うちの子は塾に行かずに通った」というような話をインターネット上で見かけますが、少数派だからこそ目立っているだけで、やはりほとんどの合格者が塾を利用しているのが現実です

また、小石川のように各塾の合格者数を足し算すると「実際の合格者」を上回ってしまうという謎の現象からも分かる通り、ハイレベル校受検者の中には、ダブルスクール(ダブル塾?)利用者も一定数います。

昨今は公立中高一貫校対策の塾やサービスも増えていますので、(飛んでいくお金にはギュッと目をつむって)ダブルスクールや通信講座を利用してがっつり対策を仕掛けてくる家庭と、

そうではない方針のご家庭と、

二極化の溝はますます広がっていくでしょう。

そしてこの溝は、私立中受験よりも実は深刻なのではないかと感じています。

けれど、需要があるところには過剰な供給が集まるというのが世の常ですから、公立中高一貫校の人気がよっぽど下がらない限り(まず考えられませんね)、まだまだ塾業界は集客に過熱していくことでしょう。

華やかな合格者速報についつい目が行ってしまいますが、「この金額に見合うだけのサービスなのか」、しっかり見極めて正しい選択をする必要がありそうです。

 

 

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