こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
私の公式LINE@でよく聞かれる「参考書」について、今回はまとめてみたいと思います。
実際に書店をハシゴしてプロ目線で選んだ粒ぞろい(!)の参考書ばかりです。
まずは1冊、実際に仕上げてみてください。相当力がつくはずです。
参考書を活用する理由は?
その気持ち、よ〜く分かりますが、参考書は【確実に】必要です。
特に首都圏の場合、公立中高一貫校を受けるにあたってもっとも手強い敵は私立併願組です。
塾の私立受験コースはとにかく時間数も長く量も多く、いやが応にも計算能力や知識がついていくのですが、
公立中高一貫校コースの場合、比較するとびっくりするくらい時間数(授業のコマ数)も少なく、テキストも薄いですよね…。
ケイティ自身も某都内進学塾で公立中高一貫校の講師をしていましたが、授業は1コマ50分×週3回だけ。
断言します。足りなさすぎです。
その結果、塾に毎日呼んで補講補講補講…の日々。
とはいえ、大規模な塾になればなるほど、「個別対応」は厳しいかと思います。
特に公立中高一貫校を本気で志望する生徒は右肩上がりで増えていますから、塾として1人あたりに割ける時間は反比例するのも、残念ながら容易に想像できます。
となるとやはり、塾にお任せ〜!で終わりでは無く、家庭でもしっかり基礎力アップの習慣をつけるべきだと考えます。
そのためにも、参考書の活用は欠かせません。
【公立中高一貫校】参考書を使うメリット
これは公立中高一貫校に限らず、かもしれませんが、参考書に取り組むメリットはいくつかあります。
- 足りない学習時間を補完することができる
- 学習習慣の定着になる
- 計算力・漢字力の底上げになる
他にも挙げるとキリが無いですが、まとめると、「無駄になる事は一つも無い」ということです。
しかし、注意点が2つあります。ここを見落とすと逆効果になるので必ずチェックしてください。
参考書の落とし穴(1つ目)
参考書には目的があること。
塾には塾の目的、参考書には参考書の目的があります。
ここを間違えると、思ったような結果に繋がりません。
参考書はあくまでも、スポーツでいう「筋トレ」の役割であるべきです。
つまり、参考書に「実戦の役目」を期待してはいけません。
受験対策は、【実戦部門=塾など】と【分析部門=模擬試験など】、そして【筋トレ部門=家庭学習(主に参考書)】、この3本の柱をそれぞれ太くしなければ、どこかで必ずガタつきが生まれます。
参考書は、薄いドリル形式でいいんです。楽しめるものでいいんです。
「前向きに短期間で一冊最後まで終わらせられるもの」を基準に選んでみてください。
参考書の落とし穴(2つ目)
参考書は、家庭で取り組むものですよね。
ですが、やはりまだ小学生ということもあり、モチベーションが追いついていないと、「やっつけ仕事」で取り組んでしまう事も多々あります。
せっかく取り組むからには最大の効果を狙いたいので、参考書を解く際の保護者サポートは不可欠です。
たとえば、採点。進捗の確認。それからつまづいた時のお助け係。
「一緒に一冊終わらせる」という気持ちで寄り添う方が、確実にパフォーマンスが上がります。
特にこれからオススメするものは「記述」と絡んでくる参考書もあり、本人だけではマルバツの判断が難しいケースも多いです。
ということで、二つ目の注意点は、「参考書は買い与えたら終わり。」は避けましょう、ということです。
ではいよいよ、「どうしてもこれは買っておいてほしい!byケイティ」の、おススメ参考書をお伝えしていきます!
習慣づけ×基礎力の定番!朝5分ドリルシリーズ
とにかくおススメしたいのが、朝ドリルの習慣です。
朝は脳のゴールデンタイムとも言われているように、知識を整理するにはもってこいの時間です。
5、6年生になったら、まずは週に1日からでもいいので、30分早く起きてドリルに取り組む習慣をつけていきましょう。
特におススメなのが、「文章読解」のものです。
現在サポートしているチームメンバーにも実践している子がいますが、読解力がかなり高いです。
(実はその子のママさんからこの参考書の存在を教えてもらいました笑
マイナス1〜2学年したものなら、読解が苦手な子でも着実に取り組めるそうです。
3年、4年、5年…と取り組む参考書のレベルを1ヶ月ごとに上げて行ってもいいですね!)
特にこの一冊↓は、【要約が出題される学校を受けるなら、絶対に取り組んでおいてください】
適性検査対策に本気でおススメ。 論理的思考力ドリル
論理的思考力ドリルは、ちょっと簡単なものと、それなりに難しいものと、2冊あります。
高学年なら、難しい方でもトライできるはずです。
低学年でも、パズル系の問題が得意な子は難しい方でも楽しめると思いますよ!
公立中高一貫校は一時期よりも「ひらめき系問題」が少なくなってきてはいますが、それでも論理的に記述して解く問題は相変わらず非常に多いです。
おススメの取り組み方は、ただ答えを出して終わりではなく、「言葉で考え方を説明させる」という方法です。
むしろ、必ずそうしてください。
適性検査は、「どう考えたか」を聞いてくるテストです。
でも、直感派の子は言葉で解説するのが割と苦手です。
例えば今日の出来事を話すにしても、要点を得ず「一体あなたは何が言いたいの…(トホホ)」という子、結構多いのではないでしょうか。
この問題集を、たとえば毎週土曜日に3問チャレンジする、と決めて、一緒に考えてみる。そして、あえて分からないフリをして、「え〜?ママ分からないからちょっと説明して!」と言葉で説明させるのも一つです。
また、解法は一つではないので、「あなたはどうやって解いたの?」と聞くのもいいですね!
とにかく「言葉で人に説明する」事は、頭を鍛える上で最も有効な手段です(話が逸れるので今回は触れませんが、時間に余裕があれば「ラーニングピラミッド」について調べてみてください)
慣れてきたら、こちら↓は更に適性検査向けです。
夏休みを使ってガッツリ取り組んで終わらせてみませんか?(低学年なら同じシリーズで入門編もありますよ)
低学年向け!受検を意識したらやっておきたい一冊。ロジカル国語
低学年から始める受検対策という記事でもお伝えしましたが、論理的読解力は合格する上で必須の能力です。
この記事では「出口式」をおススメしていて、特に小3用は必ず取り組んでもらいたい秀逸な一冊です。
とはいえ、「出口式はちょっと難しい〜!」という子には、今回おススメする「ロジカル国語」を試してもらいたいです。
こういった「解きやすいよ〜」という工夫がされていると、最初の抵抗が少なくなるので、挑戦しやすいです。
せっかく買っても一目みた瞬間「やだ。やらない。」って言われたら終わりですからね(笑)
まず最初の一冊、として選んでみてください。
高学年用もありますが難易度は高くないので、小4〜5のうちに六年生用まで終わらせておくと、かなり力付きますよ。
いよいよ高学年。漢字ミスは大丈夫?漢字集中学習の決定版
六年生の5、6月ごろから、いよいよ作文を仕上げる時期が始まります。
しかし、その時期になって漢字ミスの多さに気づくケース、結構多いです。
これも私立組との違いかも知れません。
小学校の授業・宿題だけではなかなか新しい漢字は定着しません。
なぜなら、「実際に書く機会」が無ければ忘れるからです。
私立組は塾で毎週毎週、小テストや宿題で「書いて書いて書きまくる」訓練を積んでいるので、漢字ミスの割合は低くなります。
しかし、公立中高一貫校専願の場合、6年半ばになってから「漢字、意外と抜けがあるかも?!」と気づくケースがあります。
漢字ミスは最低でも1点の減点になります。
とはいえ、6年になると他の科目も大忙しになってきますから、なかなか漢字の書き取りに時間が割けない現実もわかります。
そこでおススメしたいのが、くもんが出しているこの一冊です。
覚えやすいように漢字がグループごとに練習できる上に、漢字字典としても使える一冊です。
実際見て頂ければ分かると思いますが、とにかく取り組みやすいです。
たとえば、寝る前に2ページ(およそ5分〜10分で終わります)練習して、その日の学習を締めくくる、というリズムで進めてみてください。
理系に強い学校を受けるなら。中学受験の最終兵器。自由自在シリーズ
自由自在…。
中学受験経験者ならトラウマになっている人も多いかと思います(笑)
そんな苦い思い出のある自由自在シリーズですが、「練習量」と「基礎力アップ」では右に出るものはないでしょう。
全科目で出ていますが、おススメしたいのは「算数」のみです。
そしてさらに、取り組むのは「小学3・4年生用」にしてください。
ほとんどの公立中高一貫校の場合、「私立中受験のための知識」は必要ありません。
必要なのは、【グラフ計算(%や歩合)でミスをしない基本的な処理能力とスピード】と、【規則性問題で間違えた時に「自分の答えに違和感を感じる」数的感覚】です。
それは、自由自在の3・4年生用で充分に身につけることができます。
それなりに量が多いので、できれば五年生半ばで始めておきたいですね。
六年生で始める場合は、残り日数から逆算して、例えば「毎日2ページ、塾が無い日は5ページ頑張る!」という進め方をしてください。
なんせ3・4年生向けなので、「難しくて手が止まる…」事は無い分、継続しやすいといえます。
※16章の「そろばん」は飛ばしてokです。
作文対策にはこの3冊!
作文のお悩みには段階別の対応が必要です。
読解でつまづいて芋づる式に作文の要点がズレる場合は、「作文対策」ではなく、まず「読解力」という土台を見直す必要があります。
読解力を鍛える一冊
ということでおススメしたいのは、「読みテク」シリーズです。
これはチーム桜でもおススメして実践してもらっていました。
物語文や随筆対策でシリーズが分かれているので、例えば都立三鷹や九段など、物語文が出題される場合は読みテクの物語対策をおススメします。
作文の基礎を確認!
「内容は読み取れているんだけど、作文がまだまだイマイチ…」という場合は、こちらの2冊をおススメします。
高得点を目指すなら!要約力アップがカギ
たとえば横浜市立南やサイエンスフロンティアでは、作文ではなくて「要約」が近年出題されていますが、要約に特化した小学生向けの参考書はなかなか無いので、対策がしづらいですよね。
また、一般的な作文問題を出す学校も、最初の問1や問2は20~60字の範囲の要約問題が出ますし、配点も3割前後あるので絶対に対策しておきたいところです。
本当は、偏差値65~70帯の私立女子中の国語の要約問題で練習することが効果的だと考えていますが、「選別」にかなりの労力がかかるんですよね…。
どうしたものか…と悩んでいたところ、つい最近、「これは要約対策にピッタリ!」と感動した参考書があったのでシェアします。
最後に王道の公立中高一貫校シリーズ
一番使いやすい参考書、「〇〇力シリーズ」も紹介します。
これは、受検する場合は揃えておくと安心です。
直前期、気持ちが焦るけどあと何をやったらいいか分からない…という時に、2周目3周目と解く子も多いですよ!
追加☆理科の苦手はマンガで攻略!
理科の分野で特に苦手が多いのは、
- 地学(月が何日後にどの場所にあってどんな形、とか、地層がどうとか…)
- 物理(ばね、浮力、滑車、、、私も苦手だったなぁ・・・)
この2つです。
何と言っても、イメージしづらい!⇒よくわからない!⇒嫌い!⇒点が取れない!という負の連鎖が起こります。
解決するには、一番最初の「イメージしづらい!」を攻略するに限ります。
ということでおススメしたいのが、【マンガ】です!
シリーズでも出ているので、ぜひ取り入れてみてください!分かりやすいですよ~!!
【公立中高一貫校】絶対におススメしたい参考書リスト(まとめ)
今回は、自信を持っておススメできるものばかりチョイスしています。
知識や計算力、読み取る力のどれか(全部、という子も…)が鍛えきれていないまま受検学年になってしまう子、多いです。
公立中高一貫校志望の場合、「受検したい!」と発起するタイミングが小5、6と遅めのケースが多いので、仕方がない事だとは思います。
けれど、ライバルは低学年からガッツリ演習してきた私立組が多いという事を忘れないでください。
追いつくためには、家庭での基礎力アップは欠かせません。
今回選んだ中に、特に難しいものは無いです。
逆に、「これさえやっておいてくれれば、後は過去問演習で何とかできる」と言えるものばかりです。
きちんと取り組めば、数ヶ月後の模試で段々と結果が出始めるはずです。
そうやって階段を上がって行った先に、合格が見えてきますよ。
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