【対策】適性検査

<2022年>【都立武蔵】受検体験記③

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

ケイティ
ケイティ
今回は、都立武蔵中を受けた方の【受検体験記】をご紹介します♬
<受検体験記>とは…

実際に受検したご家庭の取り組みを、「受検体験記」という形でご紹介いたします。

この体験記は、「親子がどのように受検に向かっていったか」という事実のリポートです。

ケイティサロンで関わったママさん・パパさん方から、親子の頑張りの軌跡を残す目的で、情報をお預かりし今回記事として紹介させて頂くことになりました。

どんな結果であれ、子ども達はみんな同じように一生懸命頑張り、保護者の方は関わりやフォローに日々悩み、ときにぶつかり、親子で乗り越え、本番当日を迎えました。

この受検体験記は、次年度以降受ける方にとって、何かしらのヒントが必ずあると思っています。

ケイティ
ケイティ
作文に対して苦手意識が強い子でしたが、アドバイスを本当に素直に聞いて取り入れる姿勢がある子で、一つ一つ構成や字を克服していく姿が印象的でした。
Contents
  1. お子さんの性格はどんなタイプですか?人柄や個性が分かるようなエピソードがあればあわせて教えてください。
  2. 塾に通っていましたか?
  3. 日々の学習は、どのように声掛けしていましたか?
  4. 受検生ご本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?
  5. 勉強時間はどのくらいでしたか?(平日、休日、習い事のある平日などそれぞれ)
  6. 睡眠時間はどのくらいでしたか?
  7. 保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?
  8. 塾と家庭の役割分担はどのようにしていましたか?
  9. 「もっとこうしたほうが良かった!」「早くこうすれば良かった!」と思ったことはありますか?
  10. 受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?
  11. 勉強しなくなった時期やスランプはありましたか?その場合はどのように対応しましたか?
  12. 受検勉強期間で、保護者にとって一番のストレスは何でしたか?
  13. 過去問(志望校とそれ以外)はどの程度取り組みましたか?
  14. テレビやゲームなどの制約はありましたか?
  15. 模試はどのくらい受けましたか?また、結果はどうでしたか?
  16. 苦手科目はどのように克服しましたか?
  17. 理科や社会はどのように勉強しましたか?
  18. 学校の先生とはどのように連携を取っていましたか?
  19. 私立併願はしましたか?
  20. 次年度受検する方に向けて、最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬
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お子さんの性格はどんなタイプですか?人柄や個性が分かるようなエピソードがあればあわせて教えてください。

楽しい事を見つけるのが上手な子です。
誰とでもすぐに仲良くなり、人の輪の中にいる事が多いです。
小さい頃から兄の真似をして、背伸びして何でもチャレンジする子でした。

低学年の時に、お楽しみ会の景品を作る係りになり、作れない子の分まで引き受けてきて、ペットボトルキャプで夜遅くまでコマを作っていました。
頼りにされる事が嬉しかったようです。

塾に通っていましたか?

5年生の途中から通っていました。
6年生になって、週4日のカリキュラムに なりましたが、我が家は本人が意欲的に受けられる教科だけでいいと思い (スポーツとの両立で時間が無いので) 週2日だけ通いました。

ケイティ
ケイティ
公立中高一貫校を受検するご家庭は、スポーツや芸術との両立を継続する方が多いです(しかもかなり本格的に)👌スケジュールは大変ですが、限られた時間で濃い学習をこなし、そしてスポーツを通して得た経験や人間関係をテーマに生き生きとした作文を書く子も多いので、習い事との両立に悩んでいる方もぜひお手本にしてください。

日々の学習は、どのように声掛けしていましたか?

毎日やる事リストを書いて渡していました。
1年・1ヶ月・1週間・1日の単位で 学習のスケジュールを立てて、どれくらいの学習が必要か本人が理解出来るようにしていました。

うるさく言うと反抗する年頃なので、朝リストを渡したら、学習の順番や時間帯は本人に決めさせていました。
1日のやる量は変わらなくても、順番を自分で決めた事で、やらされてる感覚よりも自分でやっている気持ちになれるようでした。

やる気が出ない時もありましたが、「いつ勉強するの?」とは聞かずに、「いつ終わる予定かな?」と聞いていました。
終える時間を意識する事で、本人なりに逆算して学習を開始していました。

それでも、やる気が出ない日は「何で受検するんだったかな?」と本人の意思を確認していました。
目的を達成するためには、その過程が大切であり、コツコツやる事で気付いたら大きな成果をあげられる事をスポーツを通じて体験出来ていましたので、顔はムスっとしていても何とか机に向かう事が出来ました。
「努力は自分を裏切らないよね!」が 我が家の合言葉です。

1週間の予定は少し余裕を持って立てて 1日のスケジュールは少し多めにしました。
そうする事で、夕方疲れている時は1つ減らして(本人は完璧主義では無いので、凄く得した気分になるようです)翌日に回しても、1週間の学習は予定通りに終わります。

多めのスケジュールをこなせている週は余裕が出来るので本を読んだり、スポーツの自主練時間を増やせました。

ケイティ
ケイティ
素晴らしいですよね!こんな風にコーチのように伴走しつつ支えたり取り組みを一緒に考えられる存在は、理想的だと思います。

受検生ご本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?

1月に入ってからです。
それまでは日々の学習をこなすので精一杯でしたが、30日を切った辺りから、ゴールが見えてきてた事で「後悔するような受検はしたくない」と思ったようです。

ケイティサロンの類題を毎日解く中で自分がレベルアップしていく実感が持てていたので、毎日「早く受検したい」と言っていました。

ケイティ
ケイティ
そうなんですよね、受かる子は、「早く本番来てほしい!」という発言をすることが多い気がします。「こんなに頑張ってきたから大丈夫」、という自分に対する自信があるからこそですね。

勉強時間はどのくらいでしたか?(平日、休日、習い事のある平日などそれぞれ)

●4年生の頃~
毎日3時間(朝1時間・夕方2時間)程度

4年生の頃は適性検査の勉強というより 漢検や英検、私立向けの基本的な学習をしていました。
スポーツをずっと続ける予定でしたので6年生で追い込みの時間は取れないと思い、3年間ほぼ変わらず同じくらいの学習時間をキープしていました。
スポーツがある日も、朝の1時間と夕方は行く前の1時間、帰ってからの1時間など変わらず過ごしました。
週末もスポーツのある日やない日など不規則でしたが、学習は変わらず3時間くらいでした。(多い時は6時間の日もありましたが)

●夏休みなどの長期休み
4時間〜6時間程度

●直前期(1月末~)
感染予防のために2週間ほど学校をお休みしましたので、午前中は本番と同じスケジュールで過去問、午後はサロンの類題を解いていました。
6時間〜8時間は勉強していたと思います。

睡眠時間はどのくらいでしたか?

8時間
毎日規則正しく22時半〜6時半

保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?

主に勉強のスケジュール管理です。
スポーツとの両立のために身体も疲れていたので、朝は勉強している時に足のマッサージなどしてあげました。 身体と心のリラックスになったようです。

その他、スケジュールの合う模試を探したり、苦手な作文の対策について問題集を探したり、隙間時間に観られる動画などを探して、気持ちの負担を掛けずに知らず知らずのうちに知識が増えるように心掛けました。

基本的に自習学習が出来るようになっていたので、問題集は出来るだけ解説の詳しいものにして、ペース配分だけしていました。

ケイティ
ケイティ
とっても素敵な関わりだと思います。やはり、自分から机に向かえる習慣が付いている子は強いです👌入学後もかなりハードなので、誰に言われずとも自主的に取り組める子が求められます。それから、「一般論」や「常識」を理科や社会、作文で求められるのが適性検査なので、ちょっとした会話で知識を増やすような声掛けを心がけている保護者の方が多いです。素敵ですよね☕

塾と家庭の役割分担はどのようにしていましたか?

塾へは、主に自分の立ち位置を確認するためと、周りの子の学習ペースを確認するために通っていました。
塾の先生もスポーツとの両立を理解して下さり、授業を全部受けていなくても、塾は通いやすかったようです。
受けていない科目が疎かにならないように、家庭では塾で授業を受けなかった算数の強化と作文対策をしました。

「もっとこうしたほうが良かった!」「早くこうすれば良かった!」と思ったことはありますか?

もっと会話の中で語彙力を増やしておけば良かったと思いました。
難しい事をしなくても、低学年から日記をつけておけば良かったと思いました。(書くことへの抵抗が無くなるのと、エピソードのストックがあると良かったなと思います)

受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?

変わらず過ごしていました。
学校が早く終わった日は公園で遊んだり 1日のスケジュールをこなした後は夜には(短時間ですが)ゲームもしていました。

もともとスポーツが忙しく、遊べない時期もありました。受検で何か変化したという感じはありませんでした。

勉強しなくなった時期やスランプはありましたか?その場合はどのように対応しましたか?

適Iが苦手な事に親が焦りを感じて、秋に1日塾を増やしました。
その時は生活のバランスが崩れてしまい、得意な適IIIも解けなくなり偏差値も20くらい落ちました。
心と身体に余裕が無いのは良くなかったようです。

増やした塾の作文の授業は1ヶ月で辞めて 子供を信じて少し待つ事にしました。
苦手な事をするよりも、得意な事をもっと伸ばそうと気持ちを切り替えました。

もちろん、苦手に対して何もしないわけにはいかないので、適Iは振り出しに戻り、模写と比較的嫌いではない読解に力をいれました。

またケイティサロンの作文添削は何とか子供の気持ちを上げて提出するように促しました。サロンの先生からの丁寧な添削は 子供もとても受け入れ安かったようで、少しづつ作文を書くコツを掴んでいきました。

ケイティ
ケイティ
難しいですよね…。けれども、適Ⅲまである学校はやはり独自作成している適Ⅲが取れる子が有利なので、得意を伸ばしつつ、苦手もギリギリまで健闘する、という方針は正解だと思います。

受検勉強期間で、保護者にとって一番のストレスは何でしたか?

私自身が時間に余裕が無く、兄弟達のフォローが出来ていない事や、家事に手が回らなかった事です。
スポーツとの両立を頑張っている子供を応援するために、自分の時間が取れませんでした。
ストレスは大きかったですが、「期間限定」と思って頑張れました。
(子供の方が頑張っていますしね)

過去問(志望校とそれ以外)はどの程度取り組みましたか?

志望校は10年分を3回
銀本2年分の全国を8割程度で1回づつ
鹿児島県教育振興会1年分を2回 (6年生の春に取り掛かりました)

テレビやゲームなどの制約はありましたか?

以前から1日1〜2時間程度でしたが、禁止にはせずに、その日の学習スケジュールが終わっていたらOKにしていました。

YouTubeは限りなく観るものがあるので、3ヶ月前から我慢していました。
代わりにシリーズ物のアニメを息抜きに 観ていました。1.3倍速で1話15分程度なので、メリハリをつけて観ていました。

ケイティ
ケイティ
YouTubeはホントに我慢した方がいいです👌どんどん新しいものが出ますし、切り上げるタイミングが見つかりません。日々「もっとみたいのに」と思いつつ見れないのは辛いですし、YouTubeのせいで受検勉強=やりたいことを妨げるもの、という発想になってしまいます。(結局やめきれずにこっそり見ていて大バトルに発展するケースも例年ありますし)、それであれば期限を決めてスパッと封印した方がまだ気持ちは楽です。YouTube自体がダメなのではなく、「今じゃない」ということは明らかなので、、でも、なかなか難しいですけどね(^-^;

模試はどのくらい受けましたか?また、結果はどうでしたか?

模試は公中検の模試7回(塾で)
早稲田進学会の模試2回(会場と自宅)
早稲田アカデミーの模試1回(自宅)
enaの志望校判定模試2回(enaで個別に受けさせてもらいました)

公中検の模試は適Iがあまり点数が 取れませんでした。1番低い時で点数が一桁のこともありました。
早稲田進学会とenaの模試はどちらも 相性が良く上位に入っていました。

ケイティ
ケイティ
公中検は回によってはⅠ~Ⅲまで全部平均点が10点台、というときもあります…。模試によってずいぶん傾向が異なるので、まだ難易度の高くない春のうちに色々受けておくといいですよ!

苦手科目はどのように克服しましたか?

とにかく適Iが苦手で、問題集の模範解答を毎日写して、早く綺麗に書く練習と文章の組み立て方を真似しました。
模範解答の模写もエピソードのところだけ自分のエピソードに変えるなどして、100%を求めず、出来る事を少しづつ増やしていくイメージで学習しました。

ケイティサロンの作文添削にはかなり助けて頂きました。
親の添削では素直になれない子供も、サロンの先生の添削は素直に受け入れ、自分なりに考えて書き直していました。そのおかげで、最後には作文にも自信が持てたようです。

ケイティ
ケイティ
作文が苦手な子ほど模写を嫌がる傾向がありますが、やはり模写をすることで高学年らしい言い回しや体験談のストックが増えていきます。また、字に課題がある子も、丁寧に写す練習をすることで次第に読みやすい字に(少しずつですが)変わっていきます。

理科や社会はどのように勉強しましたか?

4年生から、自宅で予習シリーズをやっていました。
解説が分かりやすいので、自主学習で進める事が出来ました。
6年生の春まで続けていました。

「化学の不思議な話365日」は息抜きに楽しんで読んでいました。
塾でも理科や社会の学習をしました。
社会は武蔵の解答のコツを教えて頂けました。

自宅ではケイティサロンのグラ特のお試しをしました。
直前期にはケイティサロンの類題を古いものから全部解きました。あえて選ばずに解いて、学校の傾向がたとえ変わっても「自分は対応出来る」と自信も付きました。

ケイティ
ケイティ
武蔵の社会は特殊なので、都立の社会とは全く別の対策が必要です✏

学校の先生とはどのように連携を取っていましたか?

面談が任意の時でも、必ずお願いして子供の学校での様子を聞いていました。
疲れて授業がおろそかになっていないかなど、先生にお聞きしていました。

面談ではあえて、子供のダメなところをお聞きしました。
私の認識と同じ内容のお返事を頂けたので、我が子の事をよく理解して下さってるのが分かり、先生と同じ認識の元にダメな事を良くしていきたいとお伝えしました。
(字が汚いのが短所でした)

直前期にお休みする可能性がある事や、報告書をお願いする旨も早めにお伝えしました。

私立併願はしましたか?

武蔵野東で特待生Bでした。
本人は満足しておらず、都立本番までの短期間の対策に気合がはいりました。

次年度受検する方に向けて、最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬

受検の形はご家庭でそれぞれだと思います。
何かを我慢して頑張ることも正解ですし、諦めずに両立し続けるのも正解だと思います。

各ご家庭でお子さんと同じ気持ちでやり遂げたら、きっと結果よりも大きな何かを得られると思います。
楽しい事ばかりでは無いかもしれませんが、お子さんの幸せのために始めた事だと思うので、家族で協力して、受検本番までの日々が充実したものになるように、昨日まで出来なかったことが出来るようになるお子さんの成長を楽しんで過ごして下さい。

ケイティ
ケイティ
受検は、合格を目指すことももちろん大事ですが、何よりも、「子供の/自分のためになる」と親子で同じ認識を持って頑張ることが一番大事です🌸適性検査は伸びるのに時間がかかりますしジグザグに伸びたり下がったりするものですが、信じてサポートしてあげてください✨