こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
今日は、都立両国に合格した子のママさんに、インタビューした内容をご紹介させていただきます♬
勉強熱心だし、そして素直で頑張り屋さん。両国志望者に共通する「高い向上心」を持った子でした!
- 両国合格のカギは?ケイティの第一印象
- 塾の宿題以外は、どのように声掛けして取り組んでもらっていましたか?
- 本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?
- 勉強時間はどのくらいでしたか?
- 睡眠時間はどのくらいでしたか?
- 受検勉強に対して、どのような声掛けを、どのような頻度で行っていましたか?
- 保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?
- 塾と家庭の役割分担はどのようにしていましたか?
- 「もっとこうしたほうが良かった!」と思うことはありますか?
- 受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?
- 勉強しなくなった時期はありましたか?その場合はどのように対応しましたか?
- 「うちの子は合格するぞ」と確信したのはいつ頃でしたか?
- 過去問(志望校とそれ以外)はどの程度取り組みましたか?
- テレビやゲームなどの制約はありましたか?
- 模試はどのくらい受けましたか?
- 苦手科目はどのように克服しましたか?
- 理科や社会はどのように勉強しましたか?
- 最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬
両国合格のカギは?ケイティの第一印象
両国といえば、鬼のように難しい(しかも時間もキツイ)適3があり、理系センスがバツグンな子がこれまで多かったのですが、
両ちゃんの「武器」は何といっても、低学年から週に何冊も読んで鍛えてきた語彙力と読解力でした。
何はともあれ、読解は全ての科目の基礎ですから、両ちゃんは基本的に何をやってもよく出来ました。
というのも、「何を聞かれているか」「何を求められているか」を的確に読み取れる力があったからなんですよね。
さらに、元々の素直さと、自分に厳しく努力できる性格の持ち主だったため、夏前の模試で志望校内1ケタの順位をとっても、全く気が緩むこともなく、コツコツ淡々と、むしろプライドを持って日々取り組んでいるような印象を受けました。(インタビューして初めて詳しく知りましたが、ママさんの家庭サポート力による成果も非常に大きいと感じます)
とはいえ、、
他の子と同じように、両ちゃんも順風満帆で合格まで一直線だった訳ではありません。
文系は素晴らしい力があり、作文も大人顔負けの鋭い作品を書くことができましたが、適3分野では苦戦し、平均はもちろん越えられるので偏差値的には60超でも、他の両国ライバルが強すぎて合格可能性が40%のときもあれば、30%になるときもあり・・・。
ご家庭でも、難しい年ごろなのでママの言葉が素直に届かない時もあり、「なぜこの時期に・・・」という後半苦戦型だったように思います。
とはいえ、両国レベルになると、9月頃から急に私立組も模試に参戦してきますし、元々の理数系センスがずば抜けている子や、夏明けてから急にエンジン全開で猛追してくる子も出てくるので、両ちゃんのようなコツコツ努力派が一番きつい時期になってきます。
それでも、両ちゃんは決して諦めず、「自分に出来る事をやる」と淡々と勉強を続けました。どんなに課題を出してもすぐに取り組んでくれる子でした。
ちなみにその時に出した課題がこれです。
P248神奈川共通問2(葉っぱの問題)
P163千葉稲毛大問5工場の問題
P159千葉稲毛大問2紙を切る問題
P144千葉千葉最後、カードゲームの問題(1)(2)
P143千葉千葉サイコロ展開図の問題
P141千葉千葉(2)砂時計問題☆よく出る
P115さいたま浦和大問5カードゲームの問題
P114さいたま浦和大問4計算機の問題
P111さいたま浦和100円の問題
P109-110さいたま浦和大問2図形の問題
P84埼玉伊奈時間管理の問題☆よく出る
P73栃木共通巣箱の問題
P70栃木大問2信号の問題
P59茨城大問1問3体積と時間の問題☆よく出る
P59茨城大問1問2図形の記述
P58茨城大問1カレンダーの問題
P52福島会津学鳳てこの問題
P32-33宮城共通大問2の1、2、3立体の記述問題
P16-17岩手一関問2、3線の長さの記述
それ以外にも他の課題も出していて、塾でもたくさん宿題もある中、ラスト3か月は、毎朝6時くらいから起きて、一生懸命こなしてくれていました。
そんな努力家の両ちゃんですが・・・本番は、思っていた以上に適3が出来ず、自己採点したら「普段ならありえない計算ミス」も発覚し、当日は泣きっぱなしだったようです。
一生懸命頑張り続けたからこそ、「頑張ったんだから、不合格でもいいじゃない」なんて絶対に言えないですよね。本気だったから、力が発揮できなくて本気で悔しいし、それが分かっているから、家族も、どう声をかけていいか分からないんですよね。
こういう姿を見たり聞いたりするたびに、「頑張ったら夢は叶う」という言葉が、受検に関しては真実では無いと思ってしまいます。
もちろん、受検することは、長い目で見たらものすごく役に立つ経験なのですが、子供にとっては、「先のこと」よりもやっぱり「合格」が欲しいのは、当然です。色んな事をガマンして、歯を食いしばって頑張ってきた訳ですから・・・。
合格までの約1週間、ママが気分転換に誘って少し落ち着いても、また思い出しては悔し泣きをしていたそうで、、、(この話を書きながら私もまた泣けてきます。。。)
得点開示の点を見ると、今までの努力の、どれか一つでも欠けていたら合格は逃したかも知れないと思うような、ヒヤッとする点数でした。
報告書は全く問題ナシの子だったので、評点でカバー出来ていたことも、大きいと思います。
そう思うと、同じように一生懸命頑張って結果的に不合格だった子と、合格した子の差は、紙一重なんだと思います。
両国を目指す子達はそもそも基準値は高い子達ばかりなので、最後の最後は、「自分は絶対に合格するんだ」という気持ちだけです。
両ちゃんも、ラスト1ヶ月くらい前から、「自分は合格する!」と確信を持っていました。(それまでは、ママに「受かると思う?」と確認したりする不安な日もあったようです)
大人もそうですが、厳しい試練を前にすると、どうしても「できなかった時の言い訳」を探してしまうものです。
でも、両ちゃんは、最後は自分の努力を味方につけることが出来ていました。
そういう強さを教えてくれた子でした。