こんにちは!ケイティです。
今回は、公立中高一貫校適性検査問題集(通称、銀本)の取り組みについて、比較的チャレンジしやすい学校をいくつかピックアップしたいと思います。
とその前に、ケイティ公式LINE@で本当~~~~にたくさんの方から頂く質問があるのですが、
それは、「〇〇中を受けるのですが、銀本はどこやればいいですか?」という内容…。
きっと、この銀本の取り扱いに悩んでいるママさん・パパさん、多いと思います。
ということで、まずは「銀本取り扱いのイロハ」からお伝えしていきますね!
銀本(適性検査過去問)は塾から止められている説
多くの塾では、「小6の夏までは過去問はまだ解かないでください」という風に伝えています。
ただ、これをそのまま受け取って、「過去問はGOサインが出るまでは封印しなきゃダメなんですよね?」という方が結構います。
これは、実はちょっと違います。
塾がなぜ「まだ待って」と言っているかというと、小6の9月頃から一斉に過去問演習に入り始めるため、
「解いたことある~」という問題があると、その子の正しい実力がはかれないからです。
たとえば、A中学の過去問を授業で使うとして、45分の制限時間を計ってやったとします。
でも、やったことある子がたくさんいると、当然時間が余ったり、答えを覚えていたりして、相対的な実力チェックがしづらくなります。
つまり、「過去問の取り組みそのものがNG」と言いたいのではなくて、「塾が使う予定のものはまだやらないでね」ということなのです。
そもそも、公立コースで使う教材は主に過去問からの類題で出来ていることからもお分かり頂けると思うのですが、過去問で練習しないと力はつかないです。
それが大変すぎるから(そもそもどこの学校を使うかは割と授業当日決まったりもします。クラスのメンバーや進み具合によってやるべきレベルを変えるため、前もって決めづらいのは事実)、結局、一律で「まだやらないでね」としか言えないんですよね
ということで、まとめ。
塾で使う確率が高いのは次の2つ。
- 直近3年分
- 志望校
そのため、この2つは避ける。
特に志望校(都立であれば他の都立中も全て)は避けてください。
【一校丸ごと】は塾からGOが出るまでやらない。1問ずつ「ヨソの学校」からピックアップする。
たとえば2021年に都立A中を受けるとしたら、2015年の青森三本木中(良問が多い)の大問1だけ土曜日にやってみる。
正解すれば、他の学校の似たような問題ももう1つやってみる。
間違えたら、教科書などを見直し、理解できたらまた解き直してみる。
こういう進め方をしてみてください。小5までは週1でもいいです。
やったページにお気に入りの付箋を貼っておくと、半年もすれば銀本が付箋でフサフサになり、それはそれで達成感ありますよ~!
「できた」・「苦手…」を付箋で色分けしておくと、六年生になってからも効率よく見直せますよね。
銀本っていつから?時期の見極めが難しい説
適性検査は学校で習うような問題とはずいぶん異なるため、できるだけ早く慣れさせてあげさせた方が、確実に良いです。
とは言え、ガッツリやらせようとすると、場合によっては苦手意識を植え付けてしまうケースもあります。(これは絶対避けたいですよね)
そのため、時期ごとによって解く問題は分けて取り組んでもらった方がよいと考えています。
ケイティは、こんな感じで分類して指導しています。
楽しい!期 【目安は小5】 | 適性検査のパズル系問題など暗記知識不要の問題に触れ、 「適性検査って楽しい!学校のテストとは全然違うんだ!」ということを知ってもらいます。 この段階があるかどうかで、その後のやる気は大きく変わります。 |
面白い!期 【目安は小6春まで】 | ちょっと手応えのある問題にもチャレンジし、「解けた!面白い!」と学習に前のめりになってもらう時期です。 自分が習ったことをアウトプットする→それが点につながる、という面白さを経験してもらいます。 |
演習期 【目安は小6秋まで】 | どんどん解いていく時期です。この単元はこういう質問をされるんだな、というパターンが自分の中に出来てきます。 時間配分や解くスピードを鍛えるのもこの時期です。 |
分析家期 【目安は小6冬】 | パッと問題を見ただけで、どういうジャンルの問題かすぐに見分けることができます。 適性検査はほぼ似たような問題・出題方法の繰り返しなので、どの問題を見ても、「はい出ました、このパターンですね(^^)」という感じになり、求められた答えを予測しながら解くようになります。 すごい子だと、「この問題、〇〇中の過去問に出てたよね」と言い当てるケースも。(←私はマエストロと呼んでいました笑) |
受かる子は、最終の分析家期まで必ずたどり着いています。
適性検査は、見慣れてくると自分の中でカテゴリーが出来てくるため、どんどん抵抗が無くなってきます。
そのためにも、できれば五年生春くらいには一度「楽しい!」期に入っておきたいところですね。
ただ、ひとつだけ、「楽しい!面白い!期」の注意点があります。
それは、「【一校丸ごと】解こうとしないこと」。これは鉄則です。
一校丸ごと時間を計ってやるのは、六年夏以降です。
それまでは、まだ習っていなかったり、慣れていなかったりで、その状態で受検生と同じものをやらせようとすると、ウゲ~ってなるのは当然です。
それよりも、「できそうな問題」をやってもらって、「できた!正解!」「すごいじゃん!次もやろうか!」という積み重ねの方が、本当に大事です。
このブログでも何度もお伝えしている通り、適性検査はママさん・パパさんのサポートにかかっています。
ママさん・パパさんがプロデューサーとなって、お子さんの成長ストーリーをバックアップしてあげてください。
大手塾に入れたから安心、というのは、公立中高一貫校に限っては難しい話です。
倍率から見ても分かりますよね。私立受験と違って、公立中を目指すママさん達が塾に対してなんとなくモヤモヤと不安を抱えているのは、当然のことだと思います。
だったら、一緒にやりましょうよ!というのがケイティの考えです。
現在サポートしているチームメンバーのあるママさんからLINEメッセージが来たのですが、
「春は銀本を見てもよく分からなかったのに、最近は『読める』ようになってきたんです…」とのこと。
そうなんですよね。
最初は暗号か呪術書かと思うくらい「なんだこれ?」な銀本も、毎週毎週見ていると、ある時から急に「あれ?読めるぞ?パターン見えてきたぞ?」という時期が必ず来ます。
さっき、「受かる子は冬に分析家期に入りますよ」という話をしましたが、小6だって本気でやったら過去問マスターになるんです。
ママさん・パパさんはもっと短期間で実現できるはずです。
そして、「今週はコレやったら?」「今月は塾で『てんびん』を習ったから、この問題やってみたら?きっとできるよ!」という風なサポートをしてあげてください。
「塾に行かなくても受かった」派のご家庭は、これが出来ているから受かっているんです。
ただその子が優秀で自己管理ができる子だったから、じゃないです。保護者がスーパープロデューサーorスーパーマネージャーだから塾ナシでも行けたんです。
つまり、塾に通っていて、家庭でもドンピシャなサポートが出来れば、最強ですよね。
せっかくの一度きりの中学受検ですから、お子さんと勝負するくらいのつもりで、過去問に向かってみてくださいね。
2020年受検用【銀本】優先取り組みリスト
といっても、「解いてみて」と言われてもその選別が…と最初は悩んでしまうと思うので、
「ここから解けば大体分かる!」という最優先リストをお伝えしたいと思います。
使用するのは、7月10日に発売されたこちら↓の銀本から。
銀本は直前期になると本当に『解き潰す』必要があるので、(大学受験の赤本と同じです)その時期が来るまでは書き込みしないほうがいいですよ!
話を戻しますが、今回の銀本の中で比較的解きやすい学校名をお伝えします。
以上です。このリストの学校は、10年前から解きやすい学校がほとんどです。
つまり、解きやすい学校はずーーっと良問・易問が多いため、2020年度銀本だけに限らず、ぜひ古い銀本もゲットしてこのリストから選んでみてください。
そして繰り返しになりますが、最初は「一校丸ごと」ではなく、「このリストの学校から、出来そうな問題をピックアップして1、2問だけ解く」という取り組みをしてくださいね。
だんだん慣れてきて、「そろそろ『一校丸ごと』に突入しようかな?」と思ったら、まずは時間制限ナシで解いてみて、五年生なら5割・六年生なら7割超を目指してみてくださいね!
公立中高一貫校対策の番外編
とはいえ、「できそうな問題が何かまだ分からない~」「ピックアップする時間がない…」というパパさん・ママさんもいらっしゃることと思います。
そんな方におススメしたいのが、こちら↓の参考書です。持っている方もかなり多いと思います。
こちらはジャンルごとに見開きでまとめてくれているので、リストアップの必要が無いという優れものです。
難点は、「1ジャンルごとの問題が少ない」という点ですが、「敵(適性検査)を知る」という点においてはかなり優れています。
まずはやってみて、完璧は目指さず、単元ごとに「できた!・解答見たら分かった・よく分からない・サッパリ手も足も出ない」に分類しておいてください。
その分類ごとに、復習するなり、もっとハイレベルな問題を解くなり、といった次の対策に移ることができます。
そのための第一歩として、非常に使い勝手が良いと考えています。
2020年度受検用公立中高一貫校適性検査問題集(銀本)取り組みリストまとめ
ということで今回は、銀本の扱い方から優先リストまで、ざっくりとお伝えしました。
とにかく、適性検査に勝つためにはパパさん・ママさんの協力は絶対必要です。
「受験生のサポーター」という立ち位置も大切ですが、「受験生のマネージャー・プロデューサー」というポジションが取れれば、鬼に金棒です。
頑張っていきましょう!
>>ケイティ公式LINE@では、銀本用の取り組み表を配布予定です。ぜひお楽しみに~<<