こんにちは!適性検査対策家のケイティです。
小学校におけるプログラミング授業の必修化―――。私たち保護者世代には考えられない時代が来ましたね。
文部省による「小学校プログラミング教育の手引き」によると、2020年度から小学校でもプログラミングに関する授業を導入する、と決定されました。
経済産業省のニュースによると、2030年には最大78.9万人もIT人材が不足するとあり、国にとって緊急の課題であることは間違いありません。(参照記事:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました」平成28年6月10日NewsRelease)
プログラミング必修化のニュースでは、小学校だけでなく、中学・高校でもテクノロジーに関する授業が高度化することが発表されたため、不安を感じた保護者の方も多いと思います。
とはいえ、子供に何をしてあげればいいのか親としては悩みますよね。
最近は家電量販店に行くと小学生向けのパソコンやプログラミング用ソフトも売っていますが、買い与えた方がいいのでしょうか?
今回は、親子で手軽にプログラミング的思考を遊びながら身につけることができるアプリをランキングでご紹介します。
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小学校でプログラミング授業が始まっています
冒頭でもお話しした、文部科学省の「プログラミング教育の手引き」に授業の詳しい目的が書かれているので、簡単に紹介しますね。(学校の先生に向けて発表された内容です)
一番肝心なのは、「プログラミング的思考」の育成、ということがはっきり書かれています。
つまり、パソコンを使うためのノウハウではなくて、「考え方そのもの」を鍛える必要があるんですね。
東京都ではすでに平成30年4月から、なんと75校もの小学校で実践研究としてプログラミングの授業が行われています。
推進校では、以下の取組を実施します。
- 新学習指導要領に基づき、プログラミング的思考を育むことを目的とした授業(教科・科目は問わない。)を計画的に実施する
- 他校への普及・啓発に向けた取組として、公開授業や研究授業等を実施し、年間指導計画及び実践事例報告書の作成、児童の変容に関する調査を実施し、実践報告会等において成果発表する。
(東京都教育委員会:主な取組内容より引用)
小学生からプログラミングを始めるメリットは?
すでに一部の学校では、企業と協力してプログラミングに親しむ授業が始まっていますが、なぜ「小学生から」始めるのでしょうか?
論理的思考が身に付きます
プログラマーって、どんな仕事を想像しますか?また、プログラミングと聞いて、何をイメージしますか?
パソコンに座って難しそうな暗号をカタカタと打っている姿を私は想像していたのですが、小学校で実験的に行われている授業はどうやら違うようです。
レゴのような模型を組み立てて自分の思うように動かしたり、パソコンで描いた絵を動かしたり…
しかし、ただ楽しいだけではありません。
自由に動かせるとはいっても、相手は機械。正確に指示を出さなければ思うように動きません。
頭をひねって試行錯誤して条件を見直したり組み直したりするのですが、これがまさしく「プログラミング的思考」という能力なんですね。
ゲームのように楽しみながらプログラミングに親しむことにより、小学生のうちから論理的思考力が鍛えられるというのは、いいことづくめですよね。
小学生のうちに思考力を鍛えておけば、中学・高校で授業内容が高度になってもスムーズに受け入れることができそうです。
受験(受検)対策にも!適性検査の記述式に応用できます
実は公立中高一貫校の適性検査は、まさにプログラミング的思考で記述する問題ばかりなんです。
いくつかのグラフ(情報)を組み合わせて、必要なものを抜き出し、結果を想定する―――。
科目横断的に出題される適性検査の記述問題は、論理的思考能力が高ければ高いほど、優位になります。例を挙げると、「対照実験」タイプの問題はまさしくプログラミング的思考で答えを導く問題です。
大学受験のセンター試験も、2020年から適性検査型の「共通テスト」に置き換えられるということが話題になっていますが、まさに適性検査は10年以上前から時代の先端をいっていたんですね!
プログラミングスクールは受験(受検)にも強い味方に
プログラミング必修化のニュースとともに、全国で一斉に増え始めた子供向けプログラミングスクール。
実際にロボットを作ったりゲームを作ったり・・・ワクワクするような授業内容なので、「通いたい!」とお願いされたお父さんお母さんも多いのでは?
プログラミング教室の料金は?
【2018年度】おすすめの小学生向けプログラミング教室11選(外部サイト)によると、プログラミングスクールの相場は、月額5,000円から16,000円というところが多いようです。続けて通うとなると、決して安くはありませんよね…。
では実際、どのくらいの小学生がいまプログラミング教室に通っているのでしょうか?
【小学生の習い事事情】プログラミングはまだ少数派
2018年に行われたアンケート調査によると、小学校高学年のおよそ9割が何らかの習い事に通っているようです。(「2018年習い事調査」(外部サイト)より)
しかし、2018年の段階ではプログラミングスクールに通っている子はまだ少ないようです。
プログラミングスクールに通うメリット
いまはまだ少数派のプログラミングスクールですが、続々とオープンしていて生徒をどんどん増やしていますね。
プログラミングスクールに通うメリットは、一体何だと思いますか?
調査書や志願理由書に書くネタになる
受験生を持つ保護者にとって、調査書や志願理由書は頭を悩ませるポイントですよね。だからこそ、プログラミングスクールに楽しく通うことで「資格欄」に書く内容が増える、ということはとても大きな魅力ですよね。
2019年1月から、日本商工会議所による「日商プログラミング検定」が実施されます。年齢制限はありません。一番下のENTRYレベルでは、ほとんどの小学校で使われているScratch(スクラッチ)からの出題になります。(Scratchについては後半で紹介しています)
もし資格を取らなかったとしても、プログラミングスクールによってはコースの修了証があり、その団体独自のものとはいえ、「○○プログラミングスクール△△コース修了」と自己アピールするネタを増やせるのはありがたいですよね。
プレゼン能力が身につく
プログラミングスクールでは、自分が作成した成果(ロボットやアプリなど)を発表する場が設けられているところもあります。
たとえば国際ロボコン大会のあるロボットプログラミング教室のエジソンアカデミーでは、月に1体以上ロボットを作ることができ、その成果をプレゼンします。
人前で何かを発表する経験というのは大人でもなかなか緊張するものですが、小学生のうちからプレゼンテーションに慣れるということは、かなり貴重な体験と言えるでしょう。
適性検査にも、「発表内容を組み立てる」「分かりやすくまとめる」といった問題は特に中堅校で非常に多く出題されています。プレゼンは適性検査の対策としてもピッタリですね。
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受検生には【息抜きでサクっと】プログラミング体験を
魅力的なプログラミング教室や家庭用教材はどんどん増えていますが、
六年生になっていよいよ受検が近づくと、新たに習い事を増やすことは難しいですよね。
まずはプログラミングに慣れ親しむ、という点でアプリでサクッと試してみましょう。
実際にインストールしてプレイしてみましたが、大人でもハマってしまうくらい面白いですよ。無料でダウンロードできるので、ぜひ楽しんでください。結構難しいですよ・・・(笑)
無料アプリなので多少の広告表示は仕方ないかなとは思いますが、気になる方はインストール後にWiFi(インターネット通信)を切っておくと、広告が表示されないですよ♪
おすすめプログラミングアプリ5選!
いよいよ本題です!
受験(受検)に必要なプログラミング的思考をきたえるためにふさわしいアプリを厳選しました。
5位:こどもプログラミング–遊ぶ知育シリーズ
おススメ度:
無料で遊べるステージが8つだけで、さらに遊びたい場合は課金(360円)する必要があります。早い子なら30分ほどで8ステージ全てクリアできるかも知れません。広告は特に表示されませんでした。
ロボットに指示を与えながらゴールを目指します
4位:はじめてのプログラミング
おススメ度:
ロボットのわんちゃんを動かしてアイテムを取りながらゴールを目指すゲームです。
ステージ数が多く、毎日少しずつプレイしたとしても1か月は楽しめそうです。また、クリアしてもらえるポイントをためるとロボットが出来上がっていく、という発想が面白いですね!
クリアした時や、失敗したときに静止画の広告が表示されます。
3位:Digital Puppet
おススメ度:
可愛い光の玉(マリモっぽいもの)を動かして、敵をたおすゲームです。ちょっと説明が不親切なので、感覚で慣れていくしかないのが難点。グラフィックはとても綺麗です。
2位:コドモアルゴリズム
おススメ度:
手書きっぽいキャラクターで手作り感がすごいのですが、やってみると思わず「う〜ん」とうなってしまいます。
難易度が高い分、クリアしたら達成感があります。もし行き詰まっても、ヒント動画がしっかり用意されていて、子供でもチャレンジしやすくなっています。ステージもかなり多く、やりこめそうです。
ステージ選択画面下に広告動画が貼られています。
1位:Scratch Jr(NHKの「Why!?プログラミング」でもおなじみ!)
火曜の朝10時からと月曜の午後15時30分からEテレで放送されている「Why!?プログラミング」。ご存知でしょうか?厚切りジェイソンさんが司会をしているプログラミングの子ども向け番組です。
学校の授業でも使用されているスクラッチというプログラミング言語を、「Why!?プログラミング」でも使用しています。
2位から5位まででご紹介したアプリは、1つのキャラに指示をだして動き回らせるというタイプでした。Scratch Jrでは、キャラクターをいくつも同時に動かすことも可能です。
また、音を入れたり、キャラクターの色を変えたり・・・。海の底や草原、教室など様々な背景も用意されているので、想像力も鍛えられます。イチオシです。広告もありません。
スクラッチはソフト不要!手軽に楽しくプログラミング体験
スクラッチ、というプログラミング言語は、パソコンでも簡単に体験することができます。
何かソフトなどインストールする必要もなく、Googleで何かを検索するのと同じような要領で遊ぶことができますよ。Scrath Jrと比べると少し取っつきにくいですが、かなり複雑なプログラムを組むこともできますよ。
【まとめ】アプリを楽しむための注意点も!
今回は、パソコンをわざわざ購入したりプログラミングスクールに通わなくても、スマートフォンやタブレットを使用してまずは思考に慣れるために役立つアプリを紹介しました。
時間的余裕がない受験生のために、短時間でサクサクと進められるものをピックアップしました。もし、もっともっと高度なプログラミングにチャレンジしたい!というのであれば、ProgateというアプリやiPadで遊べるSwift Playgroundsというアプリもおススメです。
けれども、やはり心配なのは「やりすぎること」です。
「思考を鍛える」といっても、ゲームはゲームです。使う時間はしっかりルールを決めて、1人だけでやらせずに親子でプレイする、というのが理想です。
どのアプリもなかなか良くできているので、小学生ではまだ行き詰まるところが絶対出てくるはずです。クリアできない時に、兄弟やお父さんお母さんと一緒に頭をひねって試行錯誤する・・・そんな環境づくりが大切ですね。
我が家は、私のスマートフォンとタブレットにはプログラミング系アプリしか入れていません。息子はまだ自分のスマホは持っていないので、私がスマホを使っていないときはリビング限定でたまに貸しています。かなり真剣な顔して考えていますよ(笑)
プログラミング的思考は、子供のうちに鍛えておけば長い目でみて確実に「地頭を鍛える」近道になります。学校でも必修化にはなりますが、学校だけでなく家庭でも出来る限りのサポートをしてあげたいですね。
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