体験記

<2024年>【大学教育学部附属中】受検体験記

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

ケイティ
ケイティ
今回は、大学教育学部附属中を受けた方の【受検体験記】をご紹介します♬(※狭き門なので、大学名は伏せて紹介します。)
<受検体験記>とは…

実際に受検したご家庭の取り組みを、「受検体験記」という形でご紹介いたします。

この体験記は、「親子がどのように受検に向かっていったか」という事実のリポートです。

ケイティサロンで関わったママさん・パパさん方から、親子の頑張りの軌跡を残す目的で、情報をお預かりし今回記事として紹介させて頂くことになりました。

子ども達はみんな一生懸命頑張り、保護者の方は関わりやフォローに日々悩み、ときにぶつかり、親子で乗り越え、本番当日を迎えました。

この受検体験記は、次年度以降受ける方にとって、何かしらのヒントが必ずあると思っています。

ケイティ
ケイティ
試験当日も、サロンの朝勉に参加してくれていました☀
本番終えた後も参加してくれていて、びっくり!!受検をゴールにせず、学習習慣を継続できる頼もしい子です。
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お子さんの性格はどんなタイプですか?人柄や個性が分かるようなエピソードがあればあわせて教えてください。

本人曰く、平和主義。
人にも自分にも優しく、争いごとは好みません。
お友達が何かで活躍したり褒められたりしたら、自分の事のように喜びますが、競争心や嫉妬心は決して持たないタイプです。

ケイティ
ケイティ
本当に心根の良い子で、1月本番を終えたあとに、2月受検組のサロンメンバーに向けて温かいメッセージを送ってくれました。
私はそれを読んで涙涙でした…。

塾に通っていましたか?

通っていません。(通信教材、Web講座、家庭教師なども経験なし)

ケイティ
ケイティ
最初にLINEを頂いたのは昨年半ばだったと思いますが、その時点で、受験(受検)校の候補や、学校での成績、算国の立ち位置、適性型への向き不向き、検討している学校のボーダー情報など、客観的な視点で分析なさっているママさんで、ものすごく印象に残っています。
「ここに受かるにはどうすればいいか」ではなく、「どこをどう狙うか」を冷静に検討なさっていました。

日々の学習は、どのように声掛けしていましたか?

学校の宿題以外の課題はサロンのものだけだったので、初めは「ケイティ先生からこんなのが届いてるんだけど」と声を掛けて取り組んでもらっていました。
夏の銀本や過去問からは、本人と相談の上で自分のしやすいやり方でしてもらっていたので、字やお直しが雑な時以外、こちらから声は掛けませんでした。

ケイティ
ケイティ
サロンの教材をフル活用してくださっていました✨

受検生ご本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?

5年の3月、ケイティサロンに入会してからずっと同じ調子でした。
何かをきっかけに、人が変わったように朝から晩まで、というようなことは最後までありませんでした。
ただ、今思えば、サロン入会が本人にとっては本気モード突入のきっかけになったのかもしれません。

勉強時間はどのくらいでしたか?(平日、休日、習い事のある平日などそれぞれ)

  • 春・夏頃 平日4時間、休日6時間、習い事のある平日は3時間
  • 直前期 平日5時間、休日8時間、習い事のある平日は3時間

睡眠時間はどのくらいでしたか?

22:00~5:30の7時間30分

保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?

塾なしだったため、夫婦ともに受検勉強にはかなり関わりました。
通勤車内や仕事の休憩時間には、サロン問題や銀本、過去問を解いていました。
寝る前や休日には、記述解答や作文の添削、諸々のコピーと整理、本人(と親)が弱い分野の参考資料を調べるなどしていました。

ちなみに夫婦ともに教育関係とは無縁の職業です。

ケイティ
ケイティ
なかなか出来ることではないですよね…。
隙間時間に過去問を解くなんて…!すごいです!!

受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?

親しいお友達は既に塾に通っていたり、習い事をしているお子さんばかりだったので、自然と学校だけで遊ぶようになっていました。

勉強しなくなった時期やスランプはありましたか?その場合はどのように対応しましたか?

夏休み前。
元々違う志望校がありましたが、その学校のオープンスクールで本人が違和感を感じ、志望校から外した時です。

それまで熱望していたので、勉強する意味が分からなくなったと言っていました。
自分の感覚を信じた方がいい、今分かってよかった、と励まして幅広く他校を見学してみるよう提案しました。

ケイティ
ケイティ
見学時の違和感は、本当に大事にした方が良いです。
受験(受検)は最後はモチベーションの差が点に直結しますし、違和感を感じた学校に全力でラストスパートをかけるのは、難しいです。

受検勉強期間で、保護者にとって一番のストレスは何でしたか?

本人の出来が芳しくない時に限って、塾に行っているお子さんは、効率よく点数に繋がる勉強ができているのではないか、みんなで競い合う環境の方がもっと伸びていたのでは、と思ってしまう私自身の弱さ。
これが一番のストレスでした。

ケイティ
ケイティ
隣の芝生は…と言いますが、よそのご家庭の取り組みが正解に見えて、自分(親)が取り組ませていることが遠回り・無駄に感じてしまうことがありますよね…。
ですが、みなさんそれは同じで、みんな手探りですし、「今の状態が、私たち親子のベストである」自分に言い聞かせ続けるのみです。
それがまた苦しいのですが、本番が終わるまでは永遠に解消できない感情なので…。

テレビやゲームなどの制約はありましたか?

元々テレビ視聴やゲームの習慣はありませんでした。
読書をエンドレスでしてしまうので、相談の上で10月からは「1日1章まで」、本番1ヶ月前から「10分まで」にしていました。
元々、お友達も外遊びが好きなお子さんが多いです。
ゲーム以外の楽しみが色々と多い環境かもしれません。

周りにはゲームを持っているお子さんもいましたが、本人には響かなかったようです。
以前本人が、友達がしていたゲームを見て、5分で目が疲れて気分が悪くなったから自分にはできない、あんな難しいことができるなんて才能だ、尊敬する、と言っていました。

ケイティ
ケイティ
ゲームをいかに辞めさせるか?に苦心している保護者の方も多いと思います。
一度はまってしまうとなかなか抜け出せないので出来れば距離を取りたいですが、お友達で集まってゲームをする環境も今は普通なので、親の方針でどうこうできるものでもないんですよね…。
この子のように自分で「自分には向かないな」と思ってくれれば一番ですが…。
ゲームをしながらも淡々と勉強もできる子もいるので(しかも成績が良い…)、ゲーム=悪と一概には言えないですが、娯楽との付き合い方に親が干渉できるのは中学受験までが限界かなとも思います。
やるべきことはやってから遊ぶ、優先順位をちゃんと付ける、というのはしっかり伝えてくださいね。

模試はどのくらい受けましたか?

■6年4~7月まで

  • 全国規模の適性検査型模試を2回
  • 4科型模試を2回

■8月以降

  • 全国規模の4科型模試を2回
  • 私立中や塾主催の無料オープン模試(3・4科型)を6回
  • 塾主催の附属中模試を1回

■結果
夏前までは、すべて時間内に解答するものの理系分野の発展問題は全滅ということも。
裏を返せば、どの科目も基本問題は確実に取れていました。
夏以降は模試の結果だけを見ると右肩上がりでしたが、たまにびっくりするような謎のミスや、基本からあやふやな分野があちこちで見つかり、最後まで解き直しと類題演習を繰り返しました。

ちなみに本人は点数や順位や合格判定を全く気にしていませんでした。
親からもこの3点のみを切り取ったコメントは一切しないようにしていました。

低学年の頃から、テストの×は、『ここができたらあなたはもっと強くなれる、かっこよくなれると教えてくれている印』と説明していました。
直前期で結果が思わしくなかった時は、親からは、この×さえできれば最強、お宝が見つかってよかった、直し甲斐があるね~などと明るく手短に声を掛けるだけにし、一緒に問題を解き直しながら本人がなぜできていなかったかをこっそり探っていました。

ケイティ
ケイティ
素晴らしいです👏
この、「なぜできていなかったかをこっそり探る」というは、ものすごく大事な視点です。
「なんで?」と聞いたり、「こうすればよかったよね」と言ったりすると、小6の時期は反発しか生まれないです。
積極的に解き直しや振り返りには関わり、「この子はこういうミスが多いな」「このジャンルは弱いな」と分析し、それを克服するためのメニューを考える・提案する→様子を見る、というのが良いです。

苦手科目はどのように克服しましたか?

算数、特に数の性質を利用した問題が出ると必ず足を引っ張りました。
自分が一度見たことのある銀本・模試・過去問の間違った問題だけは本番に出てもできるレベルを目標に、親子であれこれ言いながら一つ一つ理解していき、定期的に解き直すしかできませんでした。
克服できたかは……。

学校の先生とはどのように連携を取っていましたか?

5年・6年時ともに、受検に理解のある先生だったため、懇談時と連絡帳を通して早めに受検校や受検日程の連絡、調査書作成のお願い、受検結果の報告などをさせて頂けました。

私立併願はしましたか?

私立併願は県内・県外でしました。
県内は実際に通うことを想定した上で特待生(奨学生)制度がある学校のみ受けました。

次年度受検する方に向けて、最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬

不安なことや、予想外の展開に戸惑うことも多くあるかと思います。
でもそれらは、悲しむべきことばかりとは限りません。
むしろ本人にも家族にも、成長のチャンスであることが多かった気がします。

もやもやした時は、信頼できる方に早めに相談するのも一つです。
ご本人・ご家族が、元気で笑顔でいられる一年になりますよう、心から応援しております。

ケイティ
ケイティ
「受験・受検して良かった!」と思えることが、一番大事です。
いろんな方法があり、正解はないので、頑張りを正解にしていくような声がけを大切にしてもらいたいと思います✨
貴重なご経験談、ありがとうございました!