こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。
さかのぼること半年前、神奈川の保護者の方々から、「鎌倉女子の説明会がとにかく凄いんです!」「お得すぎる!」というLINEが来たんです。
説明会で【お得】って一体どういうこと?!とそのときはびっくりだったのですが、調べれば調べるほど、鎌倉女子の凄さが分かって、さらにびっくり&納得です。
これは行くしかない!と思いインタビューをお願いしてみたところ、快く受け入れてくださいました。
たくさん写真も撮らせて頂いたので、一つ一つ鎌倉女子の魅力を紹介させて頂ければと思います!
魅力その①豪華すぎる先生方!
鎌倉女子は、高橋正尚先生が、教育統括部長(校長先生)を務めていらっしゃいます。
高橋先生は、横浜市立南の初代校長、つまり、「あの『市立南』」を作った先生なんです。特に首都圏の方はご存知かと思いますが、南高附属と言えば、全国の公立中高一貫校のモデルでもある超ハイレベル校ですよね。
そして高橋先生は、公立中高一貫校黎明期において南高附属をトップクラスに引き上げた、まさにその先生だということです。
教育界では知らない人がいないくらいの有名な先生で、全国多数の学校の改革に携わっています。
説明会では、鎌倉女子の話だけでなく神奈川エリアの適性検査について、市立南について…等、高橋先生だからこそ話せるディープな話が聞けるということで、参加した保護者の方の満足度が非常に高いようです。
(「絶対インタビュー行った方がいい!」と保護者の方からLINEが来る学校は初めてです…(笑))
さらに、高橋先生だけでなく、同じく南附属の中核となって支えてこられた先生方や、サイエンスフロンティアで教えていた先生、大手塾で指導力ナンバー1に輝いた先生など、とんでもないご経験やスキルを持った先生がいらっしゃいます。
つまり、質の高いハイレベルな授業を、私立だからこその手厚さで受けられる環境ということです。すごくないですか…。
このように「学校の顔」とも言うべき存在が何人もいらっしゃるという豪華な環境なのですが、その先生方から今回約4時間も(!)お話を伺って分かったのは、鎌倉女子は、私立では珍しい「引き算」型の学校だということです。
首都圏の私立は、たとえば校外学習や海外研修、宿泊体験、探究学習、ICT教育…など、生徒を集めるために何かと「足し算」になってしまっている学校が今は多いと感じています。
学校パンフレットなどを見ると華やかで楽しそうに映るのですが、それで人気を(生徒を)集めたとしても、結局生徒のためになるかというと…疑問が残りますよね🤔
鎌倉女子は、本当に必要なものだけ残し、削るところは削り、
生徒それぞれの目標を実現させること、
安心して過ごせる居場所を作ること、
そのために必要なことは何か、という「本質」を熱く語る先生方が柱になって支えていると感じました。
魅力その②豊かな感受性と品位が磨かれる環境
私はいつも、学校見学にうかがうときは、「通っている生徒さん達が通る駅⇔学校のルート」を通るようにしています。
生徒さんたちの「素」の様子を見ることも大切ですし、それから、通学ルートの雰囲気も大事だと考えています。
大船駅からバスに乗ったのですが、駅周辺は再開発が進んでいて明るく開けている印象でした。
私自身、「ど」がつくレベルの田舎に学校があったので下校時は女子にはちょっと怖いくらいの暗さでしたし、また、小6の受験生時代、繁華街にある塾に電車で通っていたときは、小学生ながらに見たくないものもたくさん見て嫌な思いもしてきました。
そういう思い出もあり、毎日通るところですから子供達には明るく清潔な通学ルートで安心して通ってもらいたい、と思っています。
その点、鎌倉女子の通学ルートは、駅前も明るくバスの時間も短いので、安心して通えそうです。
そして一番驚いたのは、学校の門を出るときに、生徒の子達がきちんとおじぎをしていたことです。
周りに誰がいるわけでもなく、誰が見ているわけでもないのに、おざなりではなく丁寧に礼をしてから門を出ていく姿に驚きました。
学校の制服を着ているということは看板を背負っているのと同じですから、鎌倉女子の生徒であるという誇りを持って、品位のある行動を取っていることが分かります。
(自分自身の騒がしい女子高生時代を振り返って恥ずかしくなりました(^-^;
スクールミッションや教育指針などはどの学校も定めていますが、どんなに立派なことを掲げていても、学校を一歩でると通学路で広がっていたり駅前のマックでだらだらしているのを見ると、その精神が浸透していないことはすぐに分かってしまうものですよね。
鎌倉女子は、バス停から駅までも何人か高等部のお嬢さん方とすれ違いましたが、制服を着崩すこともなく黙々と歩いていて、頼もしい子たちだなぁと感心しました。
普段は公立中高一貫校を見学させて頂くことが多いのですが、良く言えば「伝統的」、ちょっと本音を言うと「(古っ…)」という印象を受けることも多いのですが(実際、見学に行ったお母さんから「廊下のひび割れや暗さが気になって…」という声もよく聞きます(^-^;
それに比べ、鎌倉女子は校舎が新しいこともあるかもしれませんが、全体的に明るく開放的で、何よりも、いたるところに美しい花が活けてあることに驚きました。
私は、「大人になるまでは、子供達には美しいものをなるべく見てほしい」という考えを持っています。
「美しいもの」とは風景や自然だけではなく、人の好意や善意、友情や信頼、芸術や音楽など、琴線に触れるものとの出会いの中で多感な時期を過ごしてもらいたいと思っています。
校舎の中を歩いていても、季節の移り変わりを感じるような花が自然と目に入る環境は、素晴らしいと思いました。
日々のお手入れは大変だと思いますが、「気持ちのよい校舎で過ごしてもらいたい」という花を生けた方の愛情が伝わってきますよね。
魅力その③生徒が明るい!
みなさんは、女子校ってどんなイメージがありますか?
私は、女子校=ちょっと怖い、陰湿、というイメージがどうしてもあったのですが(たぶんマンガの影響です(笑))、そういう印象が見事にひっくり返されました。
これは、地域柄もあるようです。先生もおっしゃっていましたが、保護者の方もガツガツした感じはなく、「のんびりと自分らしく六年間過ごしてもらいたい」という方針の方が多いようです。私立中学が密集している都心の私立中学とは、ご家庭の雰囲気も異なるようです(どちらが良い悪いではなく)。
どこを歩いていても明るい声が聞こえてきて、すれ違うと笑顔で挨拶してくれました。
また、今回校舎の案内をしてくださった先生に、生徒たちが何かと話しかけにくることにもびっくりしました!
少人数ということもあって先生と生徒の距離も近く、信頼関係があることも分かりますし、何より、素直で明るい子が多いと感じました。
(ちなみに、職員室は廊下にあるんです。言葉で説明するのは難しいので、良かったら実際に見学して見てみてください。びっくりしますよ~!職員室というと何となく入りづらい領域…というイメージだと思いますが、全く違う雰囲気なんです。)
校舎の中には購買がない代わりにファミリーマートの自動販売機が設置されていてお昼は結構混み合うそうですが、高等部のお姉さんが中等部の子達に「お先にどうぞ!」と譲っている温かい光景も見られるそうです。(その話を教えてくださった先生がとっても嬉しそうでした!)
鎌倉女子は学校全体の雰囲気が穏やかで過ごしやすく、集団が少し苦手な子でも、安心して過ごせる環境だと感じると思います。
魅力その④徹底した「生徒対応」
クラス編成は中等部は最大20名という設定で、どんなに生徒が増えても人数は増やさずクラスを増やす、という考えなので、教室もとってもスッキリしています。
まるで塾のように机と机の間がしっかり空けられていますし、この人数なので確実に目が行き届くこともあり、「確実に力が伸ばせる環境です」と先生もおっしゃっていました。
生徒の皆さんが自分達で清掃しているそうですが、廊下も教室もスッキリしていて、大きな窓で教室の中も見渡せるので閉塞感がありません。
このような少人数でゆとりのある環境だからこそ、コロナ禍でも休校期間はたった2ヶ月で済んだそうです。授業時間数も全く減らさず、通常通りの学校生活に戻すことができたそうです。
また、高等部になると選択制の授業がありますが、たとえば数学Ⅲなど、希望する生徒がたった1人だったとしても講座を開くそうです。
「その子が行きたい大学への進学フォローを、学校で完結させたい」という発言が複数の先生からありましたが、これは実はかなり珍しいことだと思います。
公立中高一貫校にしても、私立中学にしても、やはり大学受験を考えるとどこかで塾や予備校、家庭教師の力が必要になることが多いのですが、鎌倉女子は土曜日(月1~2)や放課後の補習、長期休み期間も塾並みの講習を行ったりと(なんと3週間、午前中みっちりだそうです。先生は大変だと思いますが、ありがたいですよね)、頼もしい学習フォローが充実しています。
使っている教材は多くの公立中高一貫校で採用されているニュートレジャーと体系数学なのですが、レベルが高いので塾を探しても対応しているところが少なく、「付いていけないけれど対応してくれる塾がない💦」という声を公立中高一貫校の在校生保護者からよく聞くのですが、、、鎌倉女子では上記のような塾要らずの手厚さだけでなく、Z会のマンツーマン添削も利用でき、まさに「伸びるしかない」環境だと感じました。
ちなみに、以前横浜市立南でカリキュラムを作っていた先生が鎌倉女子のカリキュラムを作成なさっているのですが、南と比較すると英・国が週1時間ずつ鎌倉女子の方が多く、英語に関しては総合の時間も使って週7時間も授業があるそうです。
国公立や早慶が充分に狙えるカリキュラムとのことなので、今後の進学実績も非常に楽しみな学校だと思います。
新しい体制になってから受検者数が右肩上がりになっている理由がよく分かりました。
魅力その⑤充実の図書室!
学校選びのとき、「ここに入りたい!」という決め手になる施設の一つとして、図書室が挙げられると思います。
私自身も中学高校、それから大学の約10年間学校の図書室に入り浸っていたので(大事な居場所でした)、蔵書量や過ごしやすさはとっても気になるところです。
流行りのアニメに関連した書籍(食いつく子は絶対多いと思います笑)もありますし、最新のベストセラーなど、なんと蔵書数は六万冊!
「すべての基本は国語である」という考えから読書量や質を重視しているそうで、図書室にはかなり力を入れているようです。(実際、鎌倉女子の子達の国語力は総合的に高いそうです。ビブリオバトルも盛り上がるそうですよ!)
最新の出版物から新書、新聞まで、良質な読書体験のために司書の方が日々こだわって図書室を運営してくださっているそうです。
新書がここまで揃っている学校って、なかなか無いですよね!私はここにテントを張って暮らしたいくらいです。
受験について
ここからは、受験情報についてお伝えしていきます。
まず大きなポイントとして挙げられるのは、「適性型のみ受検」の場合は5000円で受けられる、ということです。
私立併願は1回で2万円~というのが一般的な受験料ですが、5000円という模試程度の金額で受けられる(しかも複数回受験でも1回分の検定料!)のは大変ありがたいポイントです。
さらに、鎌倉女子の凄いところは、適性検査Ⅰが県立型と、横浜市立型が選択できる、という点です。
鎌倉女子の適性型を受ける子は横浜市立南志望の子が6~7割、県立平塚の子が2~3割、ほんの少しサイエンスフロンティア志望の子、という割合だそうです。
県立型と市立型では作文の有無からして傾向が異なるので、こうやって分かれているのはとてもありがたいことです。(志望校の形式に限りなく近い問題を本命2日前に受けられるメリットは、非常に大きいです)
なお、「特待」を狙う!というのも一つの目標になります。
大体7割強取れると特待Aになるようです。2月1日に特待を頂いて、自信を持って2月3日いざ第一志望へ!というプランは理想的ですよね。
公立中高一貫校を目指す上で私立併願というのは様々な意見があると思いますが、
万が一、本命の学校とのご縁を頂けなかった場合、特待制度を活用して学習・設備が充実した良い環境で過ごすことができれば、学習量も経験量も大きな差になっていくと思います。
(写真色々)最後に…
さて、長々と魅力をお伝えしてきましたが、あともう少し!写真とともに紹介させてください。(撮り過ぎました💦)
カウンセリングルームは3部屋あり、3部屋ともデザインが違っているんですよ(*^-^*)
通っている生徒さんだけでなく、保護者の方も相談に来られる仕組みになっているそうです。
↑礼法室の入り口。こちらにも美しい季節の花が生けてありました。
真の国際人には和文化への理解が欠かせないという考えから、玄関の上がり方、挨拶の仕方、水引きやふろしきの意味、箸の使い方…等々、その道の専門の先生から教わります。
↑礼法室の中。60畳の広さがあります。「立居振舞講座」がここで開催されます。大人になってから「そういう講座受けたかった~…」と常々思います…。
↑体育館。天井の高さと空間の明るさに思わず「おぉっ!」と声が出てしまいました(笑)
しかも、体育館はあと2つあるそうです…。温水プールもあり、弓道場もあり…、部活の場所争いの心配は一切不要ですね(^-^;
なお、部活は、マーチングバンド部、フェリーコンソート部、なぎなた部…といった面白そうな部活もありましたよ。マーチングバンド部は特に有名で、壁一面にトロフィーが飾ってありました!
鎌倉女子中等部の魅力、伝わったでしょうか…。
保護者の方から「ぜひ行ってみて!」という一声から始まった今回の訪問でしたが、
私自身、「私立」「女子校」という固定観念が良い意味でひっくり返される経験になりました。
「家で過ごすように安心して過ごしてもらいたい」「なりたい自分を見つけてほしい」という先生方の想いが詰まった学校です。
ぜひ、候補の一つとしてお勧めしたい学校なので、説明会等に足を運んでみてくださいね!