この記事は、神奈川県公立中高一貫校(平塚中等・相模原中等)受検を考えている保護者の方向けです。
ぜひ、参考にしてくださいね!
公立中高一貫校受検アドバイザーのケイティです。
今回は、神奈川県公立中高一貫校(平塚中等・相模原中等)受検の適性の分析を行っていきます!
神奈川県立中等教育学校というのはこちら⇓
※今回は、こちらの過去問分析になります!
神奈川県立相模原中等教育校
神奈川県立平塚中等教育学校
ちなみに…神奈川県には上記以外に、
川崎市立/横浜市立の公立中高一貫校があります⇓
川崎市立川崎高等学校附属中学校
横浜市立南高等学校附属中学校
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
神奈川県公立中高一貫校(平塚中等・相模原中等)適性検査 合格のコツは練習量?!
神奈川県立中等教育学校共通適性検査は
「取れる問題」「時間がかかる問題」の
いわゆる「緩急の差」が大きいです。
✔ただの一般常識の問題
✔ものすごくちゃんと考えないと解けない問題
この振れ幅が大きいです。
それに対応できる要領の良さが求められているという
のが、最大のポイントです。
要領の良さというのは、生まれつきではなく、
たくさん解いていくうちに磨かれていくもの✨なので、
訓練量が反映されてきます。
そしてそこが、適性として求められてきます!
神奈川の場合、横浜市立も含めて言えるということは、
私立と併願の子がとても多いです。
東京より、多いんじゃないかと思うくらいです^^;
そうなると、どういうことが起こるかというと、、
併願することにより、私立とどっちつかずの対策になり
仕上げ切らずに本番を迎えてしまう、という子が本当に多いのですΣ(゚д゚lll)
個人的には私立併願はもちろんどうぞ、と思っていますが、
どっちも第一志望というまま、決めきれず対策もブレブレ💦
というケースや、
結局時間が足りず、消化不良のまま終わってしまうご家庭が、
本当に多いと感じます。
それだけ、魅力的な学校が多いのは確かですが、
公立中高一貫校が第一志望ならば、そちらに対策を絞りましょう!
でも、その辺りは難しいところですよね…(>_<)
また、
適性検査Ⅰの最後のところ(問3,問4、問5)に
チェックデジット、図面、歯車などの
「見るからにイヤな問題」がありますよね💦
今日や明日やる取り組み、毎日毎日やる小さな積み重ねの問題で
「この問題嫌なんだよな、きらいなんだよな」
そいうところこそ、ちゃんと向き合って目をつぶらないでやる。
自分の不得意や苦手に対して、丁寧に分析して向き合える子かどうか、
その訓練量を見抜かれるのが神奈川県共通の適性検査かと思います。
神奈川県公立中高一貫共通 2021年度適性検査Ⅰ過去問分析
適正検査Ⅰは、45分。
45分ではなかなか厳しいかな~💦という感じはしますね。
ちゃんと終わるという子は結構少ないんじゃないかな、
みなさんいっぱいいっぱいでの45分になるんじゃないかなと思います。
【適性検査Ⅰ 問1】
今回、まさかの「ブラタモリ」からの出題でした。
さすが神奈川って感じですよね(笑)
これ以降、家庭で対策するうえで、
「こういうところを保護者の方からアドバイスしてもらいたいな」
というところを、お伝えできたらと思います!
適Ⅰ、適Ⅱも同じような選択肢問題がでています。
適性検査問題の中で、「選択肢問題」がでてくるというところは
そこまでないですよね^^;
選択肢問題が出ているところ、
同じ神奈川エリア→横浜市立や川崎市立や
埼玉、千葉とかの問題も、
選択肢問題がある学校の類似校として
最後はやっておきたいですね。
ピックアップしてやってみましょう。
埼玉・千葉あたりから、探すのがおススメです♪
さて、解き方のコツです。
子ども達はどうしても、丁寧に丁寧にやろうとしますが、
あまり丁寧にやりすぎないように、要領よく解いていく必要があります。
- キーワードから紐づけて、前後の行だけを探す
- 数字だけ紐づけて、パズルみたいに探していく
- 明らかにダミーな選択肢を見抜く
選択肢を見たときに、選択肢の中でたくさん登場しているワードに注目し、
そこだけをまず会話文や文章から探していきます。
また、選択肢の中に出てくる数字を探すのも効果的です
(今回なら「32」ですね!)
まず数字だけ紐づけて、パズルみたいに探していく、
という感じです。
あと、もう一つ、
③「箱根駅伝で、選手が~道のりは、800mである」
これは、
「そんなわけないじゃん!(# ゚Д゚)」っていう明らかなダミーですよね…。
このようにありえない選択肢も必ずあるので、
どう考えもおかしいよね、という選択肢を
文章を読むよりも先に、見抜けるようにしておきましょう。
緊張感のある場面で、かつ焦りで余裕がない状態だと、
普段なら考えられないような答えでも
それに気づかず書いてしまうことも、よくあります。
選択肢問題では、
きちんとと文章と照らし合わせるということも
そうなのですが、
「この答えは、ありえないよね?!」
と冷静に判断する目も合わせて持ってもらいたいな、と思います。
次に、【適性検査Ⅰ 問題1(2)】の穴埋め問題です。
特に難しくはないですが、言い換えの語彙力が試される問題ですよ~!
例えば、アの穴埋めです。
「箱根町畑宿」の畑宿の意味がわからなくても
ひとまず、本文から「畑宿」という二文字を言葉を探します。
そこで「箱根寄木細工」が行われているということがわかります。
それから、「ア」のあとの
「行われている」につなげるにはどうしたらいいかなと考えて、
「生産が行われた」にしようか、
「箱根寄木細工づくり」にしようか、
など、パッと言い換えられる語彙力が試されます。
【適性検査Ⅰ 問2】
前半は簡単です(^^)
(1)の問題です。
かなこさんは、650mlのお弁当箱を持っているので、あと+150mlの
お弁当箱が必要。
たろうさんは、8×24×4=640mlの弁当箱を持っている。あと+260mlの
お弁当箱が必要というところを計算したうえで解きます。
まず、回答の選択肢を見ます。①~③は円柱の体積を求める問題です。
となると
①の直径が5だと、半径が2.5になるので、明らかに計算がめんどくさい。
②の直径が6だと、半径が整数の3になるので、こちらのがやりやすい。
①に比べると②の方が計算がまだ楽だな。
まず、②を計算して、足りなければ③、多ければ①にすればいいですよね^^
・・・と、こんな風に要領よく解けるかどうか、も求められています。
するのですね。なかなか難しいかも・・・💦
要領よくやっていきましょう~~!
こういった何をやってるかさっぱりわからない(笑)
家庭科ジャンルの問題^^;
音楽・家庭科ジャンルの問題が苦手な子が多いです。
なぜか一気にココロのハードルが上がる子も多いです💦
ちゃんとやれば解ける問題なのに、
楽譜や四分音符がでてきた時点で、「絶対解けない!」「無理!」
と決めつけて解けるはずなのに落とす、
という子がすごく多いのです。
という方は、銀本の中に出てきたら、いくつかコピーして
直前期にやるようにストックしてしておきましょう~~
さて、今回のお弁当袋問題も、全然ややこしくありません。
ただ足し算するだけの問題なのです。
神奈川の場合、一見難しいんじゃないか、と思わせる問題が
落ち着いて自分の心のハードルを上げずに、
書き込んでいけば、あれ、ただそいうこと?
というレベルの問題もたくさんあります。
落ち着いてやれば、全然問題ないものなので、
見るからに、「めんどくさそうスイッチが入りそうな問題」
は、たくさん解いておきましょう。
お子さんには、
「こういう問題をたくさんやってきたかどうかで差が付くんだったぞ!」
というところを思い出して、
ちゃんと取り組むようにしてほしいですね。
後回しにしがちなのが小学校5,6年生のあるあるなんですよ~💦
イヤな役目ですけれど、、
そういう問題をやり続けるしかないことを、
本番まで言い続けましょう!
【適性検査Ⅰ 問3】
割と初期10年くらい前によくでていた問題形式です。
最近は見なかったジャンルですが、首都圏では既に複数回出題されています。
そう考えると、首都圏の問題は、10年くらいのスパンでやっておきたいところですね。
チェックデジットは、ぱっと見、
「うわー、難しそう」と思ってしまうのですが、
実はなんてことない、
足し算と掛け算で決まりを見つけるだけのことです。
チェックデジットは、一回でも見ておけば
「あれ、これなんかやったぞ」って本番で思うと
一気にテンションが上がっていい調子で進める事ができます。
【適性検査Ⅰ 問4】
歯車に模様が組み合わさって、規則がややこしくなるという
なかなか良い問題だな、と思います。
でも、歯車問題は、嫌いな子が多いです。。
首都圏では、都立富士、千葉、京都などでもよく出る
頻出ジャンルの1つです。
さすがに、今年出たので、来年は出ないと思いますが。。
(ア)
与えられた数字から、要領よく方向性を見つけていく。
例えば、表にある分数を整数にしちゃいます!
最小公倍数を見つけてその24を掛けて、すべて整数にします。
そうすると、
A→24
B→12
C→8
D→3
となります。
そうすると、そこまで抵抗のない数字になりますよね。
「解りやすい数字に替える」 → これ、大事な力です。
75回転させたら、この組み合わせが何回くり替えされるか。
24回で一周もどってくるので、75回転の場合
3あまりいくつか、、なので、答えは3です。
(イ)は、図7の状態になるには、何回転した時ですか、
という問題です。
図5一番大きな歯車だけが、中途半端にあと半分回転しているので、
整数で出した時の半分ですね。
A→12
B→6
C→4
D→1.5
A~Cの3つの歯車はきっちり整数で回転しているので元の模様にもどって
いますが、
一番大きな歯車のDだけ、中途半端に「.5」あと半分回転している。
それで、図5で下にあった模様が上に来て止まっているということです。
見た目難しく見えますけど、
難しくするかどうかは
自分のココロの持ちようなので!
「ややこしいと思うと余計難しくなるよ」ということは
そこは何回も言い続けてすりこんであげてくださいね!
神奈川県公立中高一貫共通 2021年度適性検査Ⅱ 過去問分析
適性検査Ⅱは、そこまで難しくないですね(^^v
【適性検査Ⅱ 問1】
(1)は、
まずは、選択肢をみて「~は」など主語になっているものを資料から探す。
次は、数字ですね。2013年-2017年というところを探す。
これは、横浜の適Ⅰの一番最初の対策問題でも対策できます。
(2)は、
120字以上150字以内で書く、というところです。
これも、神奈川はいつもそうですが、一般論でOK!です。
誰も考えつかないような素晴らしいアイデアは一切求められていません。
教科書に載っているような、「どこかで聞いた事ある~」という話で全然いいので
普通の答えをミスなく書くこと!
こういうところで、個性を出さなくてOKです。
子供達はまだ持っていないかも・・・
毎年出てくるので、見ておきましょう!
いろんな引き出しが増えると思います♪
そんなに難しい問題は出ないので、
普通の立場で書けば特に減点されることはありません。
【適性検査Ⅱ 問2】
ハツカネズミの問題です。この「ゾウの時間ネズミの時間」
という本川 達雄先生の文章は、本当に!よく出ています。
私が小6の中学受験の時にも、この文章はよく見ました。
そのくらい昔からよく使われている文章ですね^^;
これも、選択肢を見て
「1日3回」や「10g」といった数字を探していきます。
【適性検査Ⅱ 問3】
めんどくさいのは、この模型の問題です。
最後の数字当てゲームはそんなにややこしくないので、
この模型のところは、きちんと対策をしておきたいところです。
これまでも、立体のセンスというのは毎年求められています。
展開図系、組み立て系問題は
見つけ次第、週に1問でよいのでやってみるのがお勧めです。
展開図、投影図を描かせる問題は、よく出ているので
銀本をパラパラめくると見つかると思います。
横浜も毎年でているので、
同じ県内は傾向も似ているので合わせてやっておきましょう❕
県立相模原・平塚【適性検査】対策まとめ!
ということで、今回は神奈川県共通問題について、特集しました❕
今年(2022年度)もグループ活動が中止となり、その分、ペーパー(適性検査)に振り切って対策していくことができます。
グループ活動という「ブラックボックス」が無い分、努力がそのまま反映される貴重な年なので、しっかりと分析して、合格に繋げましょう(^^)/