現在、お台場の日本科学未来館にて企画展「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」が開催中です。
物理分野は中学受験において苦手とする子が特に多いので、楽しみながら苦手意識を無くしていくことができれば保護者としては嬉しいですよね!
日本科学未来館とは
日本の最先端科学技術を、リーズナブルな料金(常設展だけなら大人でも620円!)で体験しながら学べる施設です。
近未来にタイムスリップしたような気持ちになるくらい、「カッコいい!」「すごい!」と盛り上がること間違いなしの日本を代表する科学館です。
医療、ロボット、未来の社会…「あなたはどう考える?」という問いが、各展示には設定されています。
問題を自分の頭で考えるきっかけにもなり、さらに「自分とは違う意見」に触れる機会にもなります。
また、館内には「科学コミュニケーター」という科学大好きなスタッフがいますので、
「なぜ?」「どういうこと?」は気軽に質問することができます。
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」ってどんな内容?
今回2月8日から開催中の「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」は、名前の通り建設現場のオールスター達がズラッと展示されている大迫力の企画展です。
とにかく大きい!見上げすぎて首が痛くなるくらいの大きさです。
普段なかなか近くで見る事のできない車両を、細かいところまでじっくり観察することができます。
クレーン、ブルドーザー、ショベルカーなど、男の子のロマンが詰まった「働く車」達が何台も展示されていて、実際に乗って写真を撮ることができる車両もありますよ。
内容としてはどちらかというと男の子向け?という気がしていましたが、実際に動かしたり、クイズを考えてみたり、重機をモチーフにした可愛いイラストがあったり…女の子でも充分楽しめるよう工夫がされていました。
「重機の現場」のコンセプト
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」を監修した京都大学大学院工学研究科の高橋良和教授によると、
「工事現場は、社会を整える場所。(重機は、)人がやりたいことを、人間が出来ないことをサポートするもの」という想いがあるそうです。
今後、東京オリンピックに向けてますますインフラは拡大していきますから、重機がもたらす社会の発展について、考えることは大切ですね。
常設展も追加料金ナシで見ることができます
企画展を楽しんだあとは、せっかくなので常設展も楽しみましょう!
常設展は、
- 世界をさぐる
- 未来をつくる
- 地球とつながる
の3部門で構成されており、それぞれかなり見応えがあります。
あの有名な二足歩行ロボット、ASIMOを間近で見ることができたり、コンピューターの内部を再現した近未来な展示があったり・・・大人でもワクワクします!
実際に触ったり、考えたり、「参加者が行動するとさらに面白くなる」ように工夫されているため、小学校中学年〜の方が常設展は楽しめるかもしれません。
さらに「自分の頭で考える」お助けツールとして、常設展と連動したアプリ、Miraikanノートもおススメです。
Miraikanノート(アプリ)で日本科学未来館をもっと楽しむ!
アプリ(無料)をダウンロードすると、各展示をクエストゲーム形式で学びながら考えながら周ることができます。
ダウンロードすると、クエストを選ぶことができ、それぞれの問題について自分で答えを考えながら先へ進みます。
「受け身」ではなく、自分で考えるきっかけを与えてくれる良いアプリですね。
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」は2才からがおススメです
常設展はすこし大きくなってからの方が楽しめそうですが、
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」については年齢問わず楽しむことができるように感じました。
しかしながら、実際に見学したところ、2才未満の子は重機の迫力が怖かったり、少し薄暗いので泣き出したりしている子を何人か見かけました。
なので、楽しむのであれば2才以降がおススメです。
2~5才の楽しみ方
普段は触ることもできないクレーン車に乗って写真撮影したり、
重機が勢ぞろいした迷路のような通路を歩き回るだけで非常に楽しそうでした!
特に、出口付近にある大量のトミカ(しかも働くクルマばかり!)に釘付けになる男の子が多数・・・(笑)
重機とのツーショットや操縦席など、写真スポットがとても多いので、たくさん写真を撮って思い出作りにしたいですね!
6~8才
企画展には、ちょうど子供の目線の高さにくるように、クイズや質問が書かれたパネルがたくさん設置されていました。
たとえば、「小さい力で動かせるのはどっち?」という風に、
あまり馴染みのない「油圧」に関する物理の仕組みも、ゲーム形式で楽しむ事ができるよう工夫されています。
また、ブルドーザーが可愛らしいイラストになっていたり、女の子でも興味を引きやすいようになっています。
10才~12才
10才以上の年齢になると、もっと細かい説明パネルも読んで理解することが出来るようになってくるかと思います。
ただボードを読むだけでなく、実際に押したりロープを引っ張ったりして体感しながら学ぶことができるので理解も進みます。
実はこの「体感」が大切で、頭の中だけではどうしても理解が難しい物理の問題を、感覚として「なるほど!」と自分の中に落とし込むことができるようになります。
たとえば代表的なのが「滑車問題」です。中学受験(理科)で非常によく出るのですが、苦手とする子が多い単元です…。
滑車が増えると重さはどう変わるか、という問題はただ計算するだけでもちろん答えは出ますが、実際に自分がロープを引っ張って「たしかに!」と納得すれば、より抵抗感なく学習することができますよね。
理科を教えていると、(偏見かもしれませんが)物理系の問題を苦手とするのは女子の方が多いように感じますので、
女の子こそ、こういった企画展でどんどん物理に親しんで楽しみながら知識を増やすことが出来たらライバルに差をつけることもできますね!
また、さらに一歩進んで、
「この企画展は結局何を伝えたかったのだろう?」
「どうしてこの展示の流れになっているのだろう?」
「幅広い世代が楽しめるように、どんな工夫がされていたかな?」
と大人目線で深掘りすることも大切です。
特に科学未来館は外国人観光客も多いので、
「日本語がわからなくても楽しんでもらうための取り組み」を探してみるのもいいですね!(こういった多言語化対応については来年・再来年が出題可能性ピークです)
なかなか自分から考えることは難しいので、パパさん・ママさんから考えるきっかけになる質問を上手に投げかけてあげてくださいね。
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」待ち時間や混雑状況は
今回は2月の3連休最終日に訪れました。ちょうど中国の春節の時期ということもあり、混雑していました。
お昼前に着いたのですが、チケット売り場(屋外)は20人ほど並んでいました。
企画展の入り口は10人ほどの列ができていましたが、次から次へと進むので、企画展に入るための待ち時間はほぼありませんでした!
企画展内部は、第1章・第2章・・・と通路を進んでいき、小一時間もあれば全て見終わることは可能です。
ただし、操縦席に乗る事ができる写真撮影スポット(メインは二箇所)は非常に混雑していて、20分から30分は待つことになります。
小さい子は我慢しきれないと思うので、パパ・ママで役割分担した方が良さそうです。(たとえばパパが並んでおいて、その間にママとお子さんが展示を楽しむ)
混雑時のみ、写真撮影は1グループあたり20秒で交代しなければならないので
ゆっくり撮影したいのであれば休日や会期末などの混雑期を避けた方がよいでしょう。
日本科学未来館のレストランは?お弁当は持ち込みもOK!
日本科学未来館には3箇所、食事休憩ができる場所があります。
しっかり食べたい時には7階のレストラン、ちょっと休憩したい時には5階のカフェ、お弁当を持ち込みしたい場合は1階の多目的室、と使い分けることができます。
7階のレストランはお台場の景色を見渡すことができる展望ラウンジになっていて、観覧車も綺麗に見ることができますよ!
メニューはナポリタンやハンバーグプレートなど、お子さん向けのものが多いです。鯖の味噌煮込み定食もありますが、基本的には洋食メインでした。
混雑時にはカフェ・レストランも相当混みます。
三連休の祝日に訪れたのですが、席を確保するのに約10分・注文する列で約25分並びました。
企画展開催情報
「工事中!重機の現場」開催期間と日本科学未来館の休館日
開催期間 | 2019年2月8日(金)~2019年5月19日(日) |
休館日 | 火曜日(ただし、3月26日、4月2日、4月30日は開館) |
開館時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
日本科学未来館のアクセス
所在地: 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
電車でのアクセス
- 新交通ゆりかもめ 「船の科学館駅」下車、徒歩約5分/「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
- 東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分
首都高速から
- 都心方面からは、首都高速11号台場線でレインボーブリッジを渡り、台場出口で降りて約4分
- 羽田・横浜方面からは、首都高速湾岸線で東京港トンネルを通り抜け、臨海副都心出口で降りて約4分
- 千葉方面からは、首都高速湾岸線、有明出口で降りて約7分
一般道から
- 都心方面からは、レインボーブリッジ下層の一般道を渡って、レインボーブリッジ入口交差点より約4分
※地下駐車場(1時間400円)もありますが、休日や企画展期末時期は満車になる場合があるので注意が必要です。
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」チケット料金とおすすめの購入方法
企画展のチケットを購入すれば、常設展も同じチケットで見ることができます。
チケット売り場(屋外)は混雑する場合もあるので、できれば事前に購入しておいた方がスムーズに入場できます。
今回私はローソンチケットで購入しました!ローソンでお金を払っておけばその場でチケットが発券されるので、当日はチケット購入列に並ぶ必要がありません。おススメです。
セブンイレブンの限定チケットはプラス100円かかりますが、重機のカッコいい写真(L版)がもらえます。重機好き男子のママさん、どうでしょうか(笑)
※2/13現在、「子供用ヘルメット付きチケット」「重機チョコレート付きチケット」は完売しています。
大人(19歳以上) | 1,600円 |
中人(小学生~18歳以下) | 1,000円 |
小人(3歳~小学生未満) | 500円 |
※2歳以下は無料です
※前売り券は終了しました(2/7まで)
「重機の現場」展のグッズは?
企画展の最後に、グッズ売り場があります。
けれど、非常に狭いスペースに「働くクルマ」関連のおもちゃ・グッズが並んでいるのでかなり混雑します。(感覚的にはコンビニの半分くらいの広さしかありません)
おもちゃの見本を手に取ることが出来るので、特にちびっこ男子がなかなか抜け出せず(笑)
重機メーカーのTシャツなど、普段はあまり見かけないグッズもありましたが、(言い方は悪いですが)どこにでも売っているものがほとんどです。
(例:ダンプカーのおもちゃ、トミカのシールブック、ガチャガチャなど)
「工事中!立ち入り禁止!?重機の現場」感想まとめ
今回訪れた「重機の現場」展は、性別問わず・世代問わず楽しめる工夫がたくさんされていました。
おすすめは2才~12才ですが、学齢によってさまざまな学びの方法が用意されているので、体験できるコーナーを積極的に楽しんでいただけたらと思います。
同じチケットで常設展も見ることができるので、ぜひご家族で一日「最新科学」を見て・触って楽しんでくださいね!