【対策】適性検査

<2022年>【都立両国】受検体験記

こんにちは!公立中高一貫校合格アドバイザーのケイティです。

ケイティ
ケイティ
今回は、都立両国を受けた方の【受検体験記】をご紹介します♬
<受検体験記>とは…

実際に受検したご家庭の取り組みを、「受検体験記」という形でご紹介いたします。

この体験記は、「親子がどのように受検に向かっていったか」という事実のリポートです。

ケイティサロンで関わったママさん・パパさん方から、親子の頑張りの軌跡を残す目的で、情報をお預かりし今回記事として紹介させて頂くことになりました。

どんな結果であれ、子ども達はみんな同じように一生懸命頑張り、保護者の方は関わりやフォローに日々悩み、ときにぶつかり、親子で乗り越え、本番当日を迎えました。

この受検体験記は、次年度以降受ける方にとって、何かしらのヒントが必ずあると思っています。

ケイティ
ケイティ
両国は令和4年度から募集定員が増え倍率も2ポイントほど落ち着きましたが、それでも約4.6倍という狭き門で、かつ、独自問題の適Ⅲは半分が深~い泥沼問題(=解けそうなのに答えに辿りつけず時間を取られる問題)という、おそろしい出題内容でした。
Contents
  1. お子さんの性格はどんなタイプですか?人柄や個性が分かるようなエピソードがあればあわせて教えてください。
  2. 塾に通っていましたか?
  3. 日々の学習は、どのように声掛けしていましたか?
  4. 受検生ご本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?
  5. 勉強時間はどのくらいでしたか?(平日、休日、習い事のある平日などそれぞれ)
  6. 睡眠時間はどのくらいでしたか?
  7. 保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?
  8. 塾と家庭の役割分担はどのようにしていましたか?
  9. 「もっとこうしたほうが良かった!」「早くこうすれば良かった!」と思ったことはありますか?
  10. 受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?
  11. 勉強しなくなった時期やスランプはありましたか?その場合はどのように対応しましたか?
  12. 受検勉強期間で、保護者にとって一番のストレスは何でしたか?
  13. 過去問(志望校とそれ以外)はどの程度取り組みましたか?
  14. テレビやゲームなどの制約はありましたか?
  15. 模試はどのくらい受けましたか?また、結果はどうでしたか?
  16. 苦手科目はどのように克服しましたか?
  17. 理科や社会はどのように勉強しましたか?
  18. 学校の先生とはどのように連携を取っていましたか?
  19. 私立併願はしましたか?
  20. 次年度受検する方に向けて、最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬
<保護者>が学ぶ適性検査サロンはコチラ【入会無料キャンペーン中!】

お子さんの性格はどんなタイプですか?人柄や個性が分かるようなエピソードがあればあわせて教えてください。

長男らしい優しさがあり、皆からは真面目と言われている。
エネルギッシュなタイプではないけれど、コツコツものごとを積み重ねていく粘り強さがあるのかなと感じています。

ケイティ
ケイティ
保護者の方がいつも惜しみなくサロンを支えてくださっていて、その温かいコメントに私達スタッフも癒されていました。周りを前向きにする関わり方ができるママさんという存在があったからこそ、お子さんも最後まであきらめずに頑張れたのではないかと思います。

塾に通っていましたか?

通っていました。
小学4年生の夏から地域の個人学習塾へ週2回 小学6年生の春に退塾して、夏期講習から都立コースのある中小塾へ週3回通っていました。

日々の学習は、どのように声掛けしていましたか?

共働きなのもあり、リアルタイムの声かけはできることが限られていましたが、我が家はカリキュラムを立てて、進行状況をLINEで報告してもらうようにしました。

LINEスタンプでのやりとりもよくしていました。 実際の声掛けとしては、なかなか仕事のことや兄弟のこともあり余裕がない時は「早く寝ましょう」が多くなってしまっていました。

夫はうまく励ましていて見習わなくては…と思っていました。
日めくりカウントダウンカレンダーを作って一言書いたり、ノートの丸付けの時にイラストに吹き出しを書いてコメントしたりしていました。

ケイティ
ケイティ
お仕事が忙しいとは伺っていましたが、お子さんの演習ノートは赤や青のペンで丁寧に添削されていて、「いつ寝ているのだろう…」と不思議でした…尊敬しかないです

受検生ご本人が本気モードに入ったのはいつ頃でしたか?キッカケはありますか?

モチベーションや成績の上がり下がりの波はいくつか経験しましたが、最初の波は小6年の公中検6月号受検の時でした。

ケイティ
ケイティ
難易度がグッと上がる6月の公中検模試に強い衝撃を受けて追い込まれること。これを「6月公中検事件」と言います(テストには出ません)

モードが少し変わったかもと感じたのは、埼玉の私立併願校を受検した後。

点数や手応えに納得がいかず、不安感も増したようで、その後は少し取り組みや捉え方が変わったような気がしました。
(もともとコツコツ型ではありましたが、大人がいないと集中していなかったり、兄弟の誘惑に負けたりとありました。私立併願後からは、兄弟の話にもあと何日だから協力してと話したり、もう少しやってから寝たいと話したりしていました)

勉強時間はどのくらいでしたか?(平日、休日、習い事のある平日などそれぞれ)

春頃
平日 朝30分 夜2時間(塾のない日4-5時間)
休日 午前9:00-12:00 午後14:00-17:30程度 (5.5時間程度)

夏頃
平日:春と同じ
休日:午前8:30-12:00 午後14:00-18:30程度 (8時間程度)

冬頃
(直前期:オミクロン感染拡大があり、1月から在宅でした)
10時間程度(平日・休日も同じような時間帯)
5:45-7:15(1.5時間:計算+漢字+作文。学校宿題含む)
8:30-12:30(4時間:学校課題、過去問)
14:00-18:30 (4時間:塾、塾課題含む)
21:00-22:00 (1時間:主に親と一緒に直し)

睡眠時間はどのくらいでしたか?

冬までは6:15起床
22:00-23:00前就寝になることも(7-8時間)

冬休みからは5:30起床
21:30-22:00には就寝(7-8時間)

保護者が受検勉強に対してどの程度関わっていましたか?具体的に、どんなサポートをしていましたか?

塾やサロンの先生方にご相談しながら、がっつりと関わっていました。

夫はサラリーマンなのもあり、育てたり関わりが上手。理系で冷静。モチベーション維持や解説などに関わってくれました。
仕事で動きにくい母に変わり、併願の学校説明会にも数多く参加してくれました。 母はものごとを進める勢いはあるものの、細やかな部分は苦手。そして感受性豊かな分、感情の揺れ動きはあり。仕事とのバランスも簡単でない時期でした。
カリキュラムや学校・問題に関する情報収集、ものごとの見える化、学校や塾とのやりとりなど秘書のような分野を担当していました。

息子は精神年齢も幼さがあり、一人で進められるというタイプではないことに気がつきました。
当初は塾も推奨していた計画を自分で立てて、親はアドバイスという形式から始めていましたが、計画に1時間かかり厳しいことを認識。
家庭で話し合いをし、中学以降は徐々に自立を目指していきたいけれど、受検期は割り切って親がカリキュラムを立てることにしました。

  • 先生のアドバイスや模試の結果から、全体の計画を大まかに立てる。我が家は銀本ローラーと並行して、①資料読み取り問題強化・読解強化
    ②算数分野の強化
    ③理科分野の強化
    ④作文取り組み量の強化

    の順で時期を分けて、類題をいただいたり、情報収集したりしました。

  • 適Ⅰ分野についてや社会記述問題は母が、算数・理科分野については父が丸付けと必要時解説をしました。分からない部分はサロンで伺ったり、塾の先生に「質問させてください」と電話や手紙で依頼したりしました。
  • 現在の進行度合いを学校別や年度別、問題集のページ別で表を作り、スタンプを押したりして見える化していました。
  • 3ヶ月ごとの目標や強化ポイントなどを夫と息子と共有していました。
    (作文は今は精度は仕方ない、が、メモと字の丁寧さは気をつけるように。資料読み取り問題は記述にうっとなっても空欄は避ける、など)
  • 塾や学校とのやりとり
  • 塾や模試、学校説明会などのスケジュール管理。
  • ワクチン関連、ヤクルト1000などの健康管理。
  • 算数・理科分野に関しては夫にお任せ。
  • 書類のファイリングやコピーなども得意な夫にお任せしました。
ケイティ
ケイティ
ファイリングの写真を拝見しましたが、インデックスが貼られた大量のファイルやバインダー、ノートがあり、きちんと整理して進めていらっしゃったことが分かります。

塾と家庭の役割分担はどのようにしていましたか?

相談やアドバイスをいただいていました。 塾の問題やわからない部分の質問などにもご協力いただきました。

共働きで親がいない時間帯は塾の自習室を使わせていただいていました。
励ましや声かけなどもあり、みんな頑張っている環境なので、息子は塾に行くのが楽しく力をもらえる場となっていたようです。

「もっとこうしたほうが良かった!」「早くこうすれば良かった!」と思ったことはありますか?

親の揺れ動きはたくさん経験しました。
経験したからこそ、たくましくなったかもしれませんが…家庭内だけでなく第3の視点があることは我が家には大変ありがたかったです。

早めに複数の視点や場所を持つことは必要かなと感じました。 また「こうすればよかった」ということは、泥沼問題への取り掛かりです。

我が家は過去の傾向から、取れる部分を取り、泥沼問題は残りの時間でという戦略をとっていました。
その取れる分野の一つとして理科分野が得点源でした。

今年の適Ⅲでは算数2問に変更になり、浅い沼と深い沼があるような問題。
沼を避けてという戦略が使えなくなり、本番終えて出てきた時の表情は見たことのないほど硬いものでした。

手を動かす問題、時間がかかりそうな問題は小問1だけ解けたらと考えていましたが、演習の段階から手を動かす、考え抜くという練習に時間をかけた方がよかったとも感じました。

受検組ではないお友達とはどのようなお付き合いをしていましたか?

6年生に上がった時点で担任の先生から、受験に関わらず最終学年として学校生活を大事にして欲しいとお話があったようで、クラスの雰囲気はよかったようです。

3学期は在宅→オンライン授業になってしまったので会えていませんが、オンライン上では受検後に久しぶりに会えて嬉しそうでした。

勉強しなくなった時期やスランプはありましたか?その場合はどのように対応しましたか?

なんと言っても、「6月公中検事件」です😅

私立併願の際の得点開示の際も、かなりの不安を抱いていました。
その頃は母も仕事量MAXでフォローが簡単でなく、夫や塾の先生にお願いをしていました。

不安なママねこ
不安なママねこ
公中検は、6月以降は平均点20点、なんてことも普通にあります。そのくらいの難易度になるので、衝撃を受ける子も多いです。

受検勉強期間で、保護者にとって一番のストレスは何でしたか?

  • 進行状況の連絡が来ずに、集中していないんだろうなぁと思い帰宅し、「トイレに行ってた」などのそんな訳あるかーい😤という、言い訳祭りになったとき。
  • 1月のオミクロン感染拡大によるセンシティブな状況は予想外でした…。 早めに有休依頼すればよかった… (働く皆さま。2月ではなく1月の方が有休必要かもしれません)

過去問(志望校とそれ以外)はどの程度取り組みましたか?

銀本は3年分
小石川・大泉・武蔵・白鴎・富士の独自問題は10年分を2周
両国中学は10年分を3周 (それより古いものは塾で取り組みました)
私立中学(適性検査型)は3年分を2周

テレビやゲームなどの制約はありましたか?

もともと休日だけでしたが、秋からは土日どちらかのみ。
話し合い、冬休みにはいってからはなしにしました。
兄弟のテレビとゲーム、漫画も兄が塾に行っているときのみで協力をしてもらいました。

模試はどのくらい受けましたか?また、結果はどうでしたか?

  • 公中検(4.6.9.10.11.12.1月号)7回
  • しゅともし(適性検査型7.9.11月)3回
  • 外部生としてena模試2回+学校別1回
  • 早稲田進学会(小石川4回、3科そっくり2回)5回
  • 早友学院 4回
  • 大原そっくり模試1回

適性検査問題により、点数が伸びる時とそうでないときを経験しました。 公中検においては6月事件以降は、少しずつ適ⅡⅢともに伸びていき、適Ⅰも時間内に終わるようになりました。
秋以降は、3合計で135-160/260点程度でした。

公中検以外の模試は、適Ⅰ6割、適Ⅱ5.5割、適Ⅲ6割を目指しつつ、ばらつきもありましたが、秋以降は3合計で150-230/300点程度でした。

苦手科目はどのように克服しましたか?

  • 適Ⅰ対策
    読解の課題は、線を引くところのレベルから戻りました。
    サロンで教えていただいた「ぐんと伸ばす」や「読みテク」などの問題集を活用しました。
    作文に関しては、12月から毎日取り組み、最初は時間制限なしで徐々に時間を制限して取り組みました。サロンの中での作文の模倣もしました。
    テーマ別に書いた作文は直しを重ねてファイリングして会場にも持っていきました。
  • 算数・理科分野
    サロンおすすめの私立型の問題集や類題に取り組みました。

演習量が「あっ、これ見たことあるかも」につながってきたのは冬以降。それまではコツコツが苦しい時期もありましたが、今思えば必ずつながります。それを信じて頑張ってください。

理科や社会はどのように勉強しましたか?

理科分野はサロン類題を主に取り組みました。
勉強ではありませんが、理科分野のマンガや今とき教室サイエンスなどの雑誌をよく見ていました。

社会に関しては「でる順グラフ」問題集を4周ほど取り組みました。

学校の先生とはどのように連携を取っていましたか?

6年生になってからの1学期面談で進路の件を聞かれたため受検すること、学校生活を大切にしたいことなどお伝えしました。
報告書でお手数おかけすることもお伝えしました。 その際に検定やボランティアに取り組めたらというお話を伺ったので、夏休みに居住区主催のボランティアに参加申し込みをしたり、急遽漢検の勉強を始めました。
(コロナ禍だったこともあり、ボランティアは在宅での老人ホームの方との文通で、本人も元気付けられたようです。漢検は10月に4級を受験しましたが、時期としてギリギリでしたので、もう少し早めに取り組めばよかったとも感じました)

2学期終わりの面談時に報告書用紙を提出して、その際に表彰やボランティア、検定などを何かメモでも…とお話くださったので、まとめて作成して後日お渡しいたしました。
(漢字検定、そろばん、ボランティア、夏休み中の英語の校外活動:任意などを記載しました)
ほとんどがお手紙かお電話でのやり取りでしたが、非常にありがたく感じています。

私立併願はしましたか?

私立併願しました。
1月埼玉受検:浦和実業(適Ⅱまで:合格、適Ⅲまで:特待合格)
千葉受験:千葉明徳(特待合格)、安田学園:特待D合格

次年度受検する方に向けて、最後に何かメッセージがあれば、お願いします♬

我が家は、いろいろと試行錯誤しました。
チャレンジングでカオスな場面もあり、夫や息子との対立もあり、仕事とのバランスにも迷い、良き例ではないかもしれませんが…。
その中でも「よかった」と今思えているのは、結果に加えて、それを経験できたという引き出しが増えたからだと思います。

どんなことでも経験した中には、経験したからこその「よかった」が含まれていると感じます。 思春期を前にして、がっつりぎっしり関われたこの機会は、これで最後だったかもなぁ…と少し切なくもなりつつ、今度は見守りに変えていけるように、またここからスタート。親も成長していきたいと思います。

受検サポートの皆さま。 サロンや塾、第3の場を活用しながら、サポート生活が歩みへと繋がっていかれるようお祈りしています🌸ありがとうございました✨